18日(土)の阪神メインは、2018年に開催時期が2月から4月に移行し、NHKマイルCの前哨戦として生まれ変わった「アーリントンカップ」です。過去の勝ち馬には昨年のスプリンターズSを優勝したタワーオブロンドンや、17年のマイルCSを制したペルシアンナイトなどがおり、後のG1戦線を占う意味でも注目度の高い一戦です。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
タイセイビジョン(牡3、西村真幸厩舎)
昨年の京王杯2歳Sを優勝し、重賞初制覇を果たしたタイセイビジョン。続く朝日杯FSでも武豊騎手との初コンビで2着に好走し、不安視されていた初のマイルにも対応してきました。今回は石橋脩騎手へ乗り替わりとなりますが、デビュー戦で勝利しているコンビですし、同じ阪神のマイルが舞台で相手関係が楽になるここは上位の存在。デビューから3戦は上がり最速で、前走も上がり3位の脚を使って全て2着以上に好走しており、堅実な末脚が魅力。賞金的には余裕がありますが、ここも好走してNHKマイルCへ向けて弾みを付けたいところでしょう。
ギルデッドミラー(牝3、松永幹夫厩舎)
今年初戦のこぶし賞で2着に好走し、前走の1勝クラスを快勝したギルデッドミラー。4走前のサフラン賞ではチューリップ賞を制したマルターズディオサの0.3秒差の3着、こぶし賞では今年の毎日杯を制したサトノインプレッサとクビ差の2着、前走も朝日杯FS・3着のグランレイを寄せ付けず完勝とこれまで重賞級のメンバーを相手に善戦しております。前走の1勝クラスは阪神の1400mでしたが勝ち時計は速く、サフラン賞やこぶし賞での好走ぶりからもベストは1600mという印象があります。少し噛んだ走りで気性的な課題もありますが、うまく脚が溜まればこのメンバーでも十分勝ち負けになるでしょう。
プリンスリターン(牡3、加用正厩舎)
昨年の朝日杯FSでは15番人気ながら5着に善戦したプリンスリターン。勝負どころで窮屈な競馬を強いられましたが、不安要素とされた距離延長で勝ち馬と0.8秒差の5着なら評価は高いです。今年初戦のシンザン記念では、後方から進めた朝日杯FSとは打って変わって番手から進めて2着に好走。2着惜敗とは言え、きさらぎ賞を制したコルテジアは突き放しており、重賞級の能力は示してきております。人気しにくいタイプですが、侮れない1頭です。
他にも、朝日杯FS・3着のグランレイや、前走のフローラルウォーク賞を制したジュンライトボルトなど、マイル路線で活躍する馬が多数出走予定。アーリントンCは4月18日(土)に、阪神競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時30分の予定。