障害界の春のナンバー1を決める「中山グランドジャンプ」が今週末、中山競馬場で行われます。日本屈指の障害コースを持つ中山競馬場で行われる春のジャンプ王者を決する一戦です。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
オジュウチョウサン(牡9、和田正一厩舎)
史上初の4連覇を達成した最強障害王オジュウチョウサン。今年も5連覇を狙って参戦。昨年は平地で3連敗を喫しましたが、障害戦は現在12連勝中、J・G1は6連勝中と障害では絶対的な存在感を示しております。昨年の中山グランドジャンプでは徹底マークされるも、直線で抜け出して快勝する強い内容。今年も楽な競馬はさせてくれなそうですが、障害戦においてはこの馬を中心視せざるを得ないというほど絶対的な地位を築いており、今年もこの馬なしでの馬券考察は考えられないか。
シングンマイケル(セ6、大江原哲厩舎)
昨年東京ジャンプSを優勝し、東京ハイジャンプ、中山大障害と怒涛の3連勝を果たして悲願のG1初制覇を果たしたシングンマイケル。前走の阪神スプリングJでは2着好走もオジュウチョウサンには9馬身差つけられる完敗。ただ、レース序盤で芝で滑って体勢を崩すアクシデントもあり、ミスがなければその差ももう少し埋まっていたでしょう。62kgを背負ってオジュウチョウサン以外を降した点はやはり評価するべきで、今回もこのメンバーなら上位。
メイショウダッサイ(牡7、飯田祐史厩舎)
昨年小倉サマージャンプを逃げ切り重賞初制覇を達成したメイショウダッサイ。中山大障害でも3着に好走し、G1級の能力を示しました。前走のペガサスジャンプステークスでは7馬身差で完勝しており、充実一途をたどっております。ここまで8戦連続で上がり最速をマークしており、もともと平地力はある馬なだけに直線はしっかり脚を使ってくれるタイプ。オジュウチョウサンとの対決はここが初となりますが、スタートも良く、跳躍もキレイで直線も確実に伸びてくるこの馬なら王者が相手でも好勝負は可能でしょう。
他にも、昨年2着のシンキングダンサーや、昨年ダートへ路線変更して阪神ジャンプSを制したメドウラークなど、障害界の一線級が揃いました。中山グランドジャンプは4月19日(日)に、中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時40分の予定。