【加付式“連番の法則”】皐月賞など先週の回顧・検証

4月13日、日本騎手クラブ(会長・武豊氏)は「4月11日の開催から、各騎手がJRAのレースに1回騎乗するごとに1,000円を基金として積み立てることにしました」と発表。さらに続く15日には、日本馬主協会連合会(会長・大八木信行氏)も「支援金として1,000万円を計上」することを発表した。いずれも、国民の娯楽エンターテインメントが軒並み“開催中止”となる中、貴重な“週末レジャー・中央競馬”の無観客開催を継続できること、および理解への“感謝の気持ち”から、支援を決めたものである。

そして4月16日、ついに“緊急事態宣言”の対象地域が、日本全国に拡大された。JRAは予定通り無観客競馬を開催したが、前週発表の通り「オープン(含重賞)、障害競走を除き、競走馬の他ブロック(関東-関西)への出走を制限」「障害競走を除き、騎手の土日移動(土曜・阪神、日曜・中山など)禁止」等が開始された。

そんな中、残念な出来事がひとつ。土曜中山メインの“中山グランドジャンプ(J・GⅠ)”では、2番人気に支持されたシングンマイケルが、最終障害で着地した際に転倒。“頚椎関節脱臼”のため亡くなった。土曜の大雨はすさまじく、メインの同競走の頃にはTV画面でもわかるほど泥濘み、激しい高低差のコースに加えて“4,250m”の長丁場。疲労もピークに達していたであろう最終障害を越え、着地した際に頭から前のめりに崩れ落ち転倒。体を起こすことは出来ず、そのまま息を引き取った。昨年の「最優秀障害馬」であった・・・合掌。

なお、同レースでは“不良馬場”を危惧する声の中、オジュウチョウサンが完勝。史上初の同一重賞5連覇を決めている。

前日の大雨で“不良”まで悪化した馬場も当日には“稍重”まで回復し、晴れ渡った青空のもと、牡馬クラシック第一弾“第80回 皐月賞(GⅠ)”が、無事行われた。“連番の法則”は同レースでも出現した。

先週のメインレースでは、皐月賞(GⅠ)と土曜GⅢ・アーリントンカップ(GⅢ)で「一組連番」決着。皐月賞では“3強”から2頭が絡んだにも関わらず、3着に「一組連番」の8番人気が入り、3連単配当は260倍となった。検証結果に納得いただけたなら、メインレースからでも“連番の法則”を利用しての馬券購入を試していただきたいと思う。

では、先週の結果を振り返ってみよう。まず、結果は下表のとおり。

4月18日
- 中山 阪神 福島 合計 出現率(%)
ALL連番 0 3 4 7 19.4
一組連番 6 5 4 15 41.7
同番 2 0 0 2 5.6
合計 8 8 8 - -
出現率(%) 66.7 66.7 66.7 - -
4月19日
- 中山 阪神 福島 合計 出現率(%)
ALL連番 0 1 0 1 2.8
一組連番 6 4 3 13 36.1
同番 2 2 3 7 19.4
合計 8 7 6 - -
出現率(%) 66.7 58.3 50.0 - -

ひと際“高確率”を誇っている「一組連番」だが、先週は全3組が満遍なく数多く出現。前週に引き続き「ALL連番」と「同番」も多く出現し、全場2日間通して“連番の法則”決着が5割を超えた。

「一組連番」としては少なかった週だが、出現回数はやはり一番多い。中山では2日間とも各6回と一日のレースの半数を占め、阪神では回数こそ中山より少なかったが、大爆発配当を記録した。

日曜阪神5R、2番人気との「一組連番」が2着に入り(2番人気(12番)→16番人気(13番)→15番人気(10番))決着で、3連複約67万、3連単は約300万。もちろん、3着にも15番人気が入っての大波乱だが、2番人気から両脇への馬単だけでも約4万。後々、馬券購入術などでも書きたいと思うが、ビッグ配当への近道“2・3着総流し”(いずれかで可)を使えば、「夢馬券」が夢で終わらなくなるのである。

また、前記今年のGⅠ・皐月賞は、いわゆる“3強”ムードで、単勝支持率がそれを表していたが、“3強”の中の“無敗のGⅠ馬”2騎が絡んでも「一組連番」活用で、3連単配当は2.6万。最終的には3強の3番人気となったサリオス(7番)との「一組連番」ガロアクリーク(16番)が、好配当を演出した。

「同番」は、出現回数が2日間で12回を記録した前週からは減り、土日で9回。配当的には土曜中山2Rで3連複約8万、3連単約73万が最大配当。ただ、4番人気との「同番」だったので、ココはやや狙い難かったか・・・。大きな配当で“狙い易かった”といえたのは、日曜福島10R。「1番人気(4番)が1着」と最も順当な結果ながら、3着に11番人気(14番)の「同番」が入り16万馬券。

前週も書いたが、同番狙いの向きには、前記「一組連番」よりも更に、3頭目総流し(同レースなら2着総流し14点)をお勧めする。総流しでも2着・3着いずれかなら1,400円、2・3着とも総流ししても2,800円投資で済む。少額とはいかないまでも、投資レースを絞れば、「週末用のお小遣い」を増やせるチャンス、といえる検証結果ではないだろうか。

さて毎回“一番お勧めする法則”と書いている「ALL連番」だが、先週は回数も多く2日間で8回出現。中山は2日間とも“出番なし”に終わったが、阪神・福島だけで8回。回数は各々4回ずつで、配当も3連単は全部、3連複でも実に6回で万馬券となった。内、10万以上が5回。中でも先週の阪神は特筆ものであった。土曜後半だけで「ALL連番」が3回出現し、すべて10万以上(筆者も一回)。117万配当となった9Rこそ最上位で3番人気であったが、残る2回はいずれも“1番人気”絡みの「ALL連番」で10万以上である。こんなに多数、しかも超高配当が連発することは稀であるが、これもまた「ALL連番」を筆者が“一番お勧め”する所以である。

馬券予想や組み立ては、人それぞれ千差万別。近走成績や指数、馬場適正やレース展開などなど、軸馬選定は今まで通り貴方次第で良いのです。高確率で狙いたいなら「一組連番」、一発ホームランを狙いたいなら「ALL(すべて)連番」「同番」。いずれの組を採用するか(もちろんすべての組でも)は、貴方次第。この「先週の出現確率」に納得いただけたなら、「加付式連番の法則」を「諦めず、次だ、次だ・・・」と試していただきたい。