4月23日、女優・岡江久美子さんの新型肺炎による死亡が報じられた。発熱からわずか20日後という、3月の志村けんさん同様の急逝に世間を驚愕させた。そんな中、JRAは18日から実施している「競走馬の出走制限」「騎手の土日移動制限」「認定調整ルームの運用」といったウイルス感染拡大防止策を講じながら、5月31日までの“無観客開催継続”を発表した。「日本ダービー」が無観客で行われるのは、第二次大戦中の「非公開(無観客)レース」以来76年ぶりのことという。
そんな慌ただしいニュース後に行われた先週の開催でも、様々な出来事があった。
おめでたい出来事としては、いずれもJRA通算勝利数で以下のよう節目の記録が誕生したこと。
- 和田竜二騎手:1300勝
- 秋山真一郎騎手:1000勝
- 藤田菜七子騎手:100勝(女性初)
- 奥村豊調教師(栗東):100勝
珍しい出来事としては「3連単100万超の配当が土・日で7回」というJRA記録を更新したこと。土曜の「一日5回」も新記録だったが、日曜にも2回発生し、一週での新記録となった。
ただ、先週に引き続いての残念な出来事もひとつ。日曜京都1Rで、ダイヴィンダートが最後の直線に入ったところで「左第3中手骨開放骨折」を発症し転倒、その後“予後不良”に・・・合掌。
また、同馬に騎乗していた岩田康成騎手が落馬、さらに影響を受けたマーブルレディーの松山弘平騎手の他3騎3騎手も落馬する事故となった。3騎手はその後の騎乗も可能となったが、岩田騎手と松山騎手は京都府内の病院へ搬送され、同日の残りのレースは全て乗り替わりとなった。
その後、松山騎手は「仙骨骨折」と診断され、今週の騎乗は見合わせる。「天皇賞(メイショウテンゲン)」も乗り替わりとなる。また。岩田騎手については、JRAによると「右前腕骨骨折」と診断された模様。
では、先週の結果を振り返ってみよう。先週のメインレースでは、土曜福島の「福島牝馬ステークス(GⅢ)」、土曜東京「オアシスステークス(L)」、日曜東京「フローラステークス(GⅡ)」の3レースで“連番の法則”決着。中でも「福島牝馬ステークス」では、前記「1日5回」の100万超馬券の一翼を担った。
全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 京都 | 福島 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2.8 |
一組連番 | 9 | 2 | 5 | 16 | 44.4 |
同番 | 0 | 3 | 1 | 4 | 11.1 |
合計 | 9 | 5 | 7 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 41.7 | 58.3 | - | - |
- | 東京 | 京都 | 福島 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2.8 |
一組連番 | 4 | 5 | 3 | 12 | 33.3 |
同番 | 2 | 2 | 1 | 5 | 13.9 |
合計 | 7 | 7 | 4 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 58.3 | 33.3 | - | - |
高確率出現の「一組連番」では、出現回数としては土曜東京が突出していた。一日12レース中の9レースで出現。配当万馬券も6回、中でも「一日5回100万超馬券」のひとつを8Rで記録。ただ、この100万超は、1・2着が11番人気(9番)、9番人気(10番)と「一組連番」で狙うにはかなり至難の業であった。
また、土曜福島2Rでも100万超(211万)馬券を演出した「一組連番」であったが、こちらも1・2着の5番人気(12番)、12番人気(13番)が「一組連番」で、こちらも中穴12番への注目次第であった。
「一組連番」の大きな配当で狙えたのは、日曜東京12Rか。12番人気(11番)→6番人気(9番)→1番人気(8番)による決着で、3着ではあったが1番人気絡みでは先週“唯一”の大きな配当で、1番人気からの両脇“マルチ”採用で手に出来た可能性が・・・。
先週の「同番」は、出現回数こそ先週と同じ土日で9回であったが、大きな配当は「一組連番」同様、狙い辛い週であった。土曜京都1R、日曜京都7Rが1番人気絡みであったが、いずれも2着。両レースともに4番人気の「同番」が1着・3着となり、配当も共に約28万。こちらも“中穴”4番人気に注目した向きには大きな「同番」ではなかったか。
さて“最もお勧め”の「ALL連番」だが、先週は2日間でわずか2回。回数的には、「ALL連番」を試した向きには、なかなか不遇な週であった。しかしながら、前記土曜福島のメインレース「福島牝馬ステークス」では、その分配当で大爆発した。3番人気(14番)→13番人気(5番)→15番人気(16番)と、3番人気が1着で配当が227万。3番人気の14番フェアリーポルカに注目した方ならば、「14番1着固定からの2, 3着にそれぞれ両脇3・5・13・15番」で12点、「14番+両脇マルチ」でも36点の投資で227万の配当を手に出来たわけである。
馬券予想や組み立ては、人それぞれ千差万別。近走成績や指数、馬場適正やレース展開などなど、軸馬選定は今まで通り貴方次第で良いのです。
高確率で狙いたいなら「一組連番」、一発ホームランを狙いたいなら「ALL(すべて)連番」「同番」。いずれの組を採用するか(もちろんすべての組でも)は、貴方次第。この「先週の出現確率」に納得いただけたなら、「加付式連番の法則」を「諦めず、次だ、次だ・・・」と試していただきたい。