今週からは小倉競馬が開催されます。小倉の一発目の重賞は「第18回小倉サマージャンプ」です。夏の障害重賞路線の第1戦であり、ダートコースの内側にある障害コース及び襷コースを使用して行われるレースです。
比較的人気サイドの決着が多い
過去10年で1番人気が【5-1-1-3】、2番人気が【2-1-2-5】と人気上位が強い傾向にあるレース。今年人気が集まりそうなのは、阪神ジャンプS(J・G3)2着の実績をもつマキオボーラー、前走京都ハイジャンプ(J・G2)3着の実績をもつドリームセーリングあたりでしょうか。
マキオボーラーは昨年末に中山大障害(J・G1)で11着に敗れたのを最後に休養に出ておりましたが、すでに帰厩して約7ヶ月ぶりとなる同競走に向けて調整を進めているようです。今年6歳になりましたが障害馬としてはまだ若く、まだこれから良くなる見込みがある馬です。復活の一戦となるかどうか。
ドリームセーリングは前走の京都ハイジャンプで3着。9歳の逃げ馬ですが、高齢ながらも頑張って粘ってくれています。前走も後ろから迫られて厳しい展開になってしまいましたが、前を譲らずしぶとさを見せてくれました。小倉の舞台は約二年ぶり、今回も標的にされる事は間違いないですが、相手も勝てないメンバーではないので、ここは重賞初制覇のチャンス。
小回り競馬場のダートコースのさらに内側!コーナーきつく、差し・追込みは不利な傾向
小倉の障害3390mコースはただでさえローカルの小回り競馬場でありながら、ダートコースのさらに内側に設置されています。このコースのカーブは本当にキツく、直線部分には障害が必ず設置されているため差し・追込みの脚質の馬の出番はほとんどありません。
やはりスタートしてすぐ先行できる馬のアドバンテージが大きく、過去10年の傾向を見ても先行馬の成績が優秀です。先行【2-3-3-16】、逃げ【2-1-1-9】、差し【1-1-1-10】、追込み【0-0-0-9】。
先行力のあるマキオボーラーはここは良い条件でしょう。久しぶりの競馬なので状態を見極めておく必要がありますが、軸には向いてそうですね。枠順も内目を引ければなお良し。逃げて主導権を握れるドリームセーリングも先手をとってそのまま押し切りということも十分あり得ます。こちらも軸には良さそうです。
今年はレース当日にジョッキーと一緒に行く障害コースのバックヤードツアーがあったりと、夏の小倉は競馬場全体で楽しい企画をいろいろ考えてくれるので、夏場は毎週行きたくなるような楽しい競馬場です。今週から開催となる小倉競馬を見に現地に訪れてみるのもいいかもしれませんね!