今年のゴールデンウィークが始まって迎えた先週の中央競馬。緊急事態宣言の下、「ステイホーム」を強く求められる中、貴重なライブ・スポーツ競馬は、「お家で過ごす」多くの人々を楽しませてくれたに違いない。そんな中、残念ながら当然無観客で行われた「第161回 天皇賞(春)」。見事2連覇を達成し、すっかり日本語も板についたルメール騎手も「やっぱり(無観客は)ちょっと寂しいですね。早く楽しめるように(皆さんで)頑張りましょう!」と勝利者インタビューで全国に協力を呼びかけた。京都競馬場の現スタンドでは最後の開催となった「天皇賞」。次に京都競馬場に「天皇賞」が戻ってくるのは2023年春の予定。
そして、先週の開催でも節目の記録が3つ達成された。
- 福永祐一騎手:JRA通算2,300勝(史上5人目)
- 田中勝春騎手:JRA通算20,000回騎乗(史上5人目)
- 石栗龍彦調教師(美浦):JRA通算100勝
いずれも大記録で、先週までの記録達成時同様無観客は、いかにも寂しかったが・・・。
ただ、2週続いた残念な出来事も今週はなく、人馬無事にゴールデンウィーク週を終えられたことは何よりであった。
では、先週の結果を振り返ってみよう。
先週も土曜メインの「福島牝馬ステークス(GⅢ)」で200万馬券となった連番の法則「ALL連番」。終わってみれば、今週も前記GⅠ「天皇賞(春)」が再び連番の法則「ALL連番」で決着。1番人気フィエールマン連覇でも、2着・3着には11番人気・4番人気の連番決着で、3連複・3連単ともに万馬券。
全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 京都 | 福島 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2.8 |
一組連番 | 4 | 6 | 5 | 15 | 41.7 |
同番 | 1 | 4 | 2 | 7 | 19.4 |
合計 | 5 | 11 | 7 | - | - |
出現率(%) | 41.7 | 91.7 | 58.3 | - | - |
- | 東京 | 京都 | 福島 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 2 | 2 | 4 | 11.1 |
一組連番 | 4 | 6 | 8 | 18 | 50.0 |
同番 | 3 | 0 | 0 | 3 | 8.3 |
合計 | 7 | 8 | 10 | - | - |
出現率(%) | 58.3 | 66.7 | 83.3 | - | - |
上表の「連番組み合わせ別・出現率」でお分かりの通り、今週も高確率出現の「一組連番」。
ただ今週は、下表「開催場別・出現率」に注目していただきたい。土曜京都で1日12レース中11レース、日曜福島でも12レース中10レースで連番の法則が出現した。「ALL(すべて)連番」「一組連番」「同番」すべての組み合わせトータル、つまり連番の法則全体では、ほぼ毎週5割超を残しているが、ここまでの高確率出現は特筆に値する週であったといえる。本コラムをお読みいただいて試された向きには、いずれかのレースに絞っていただいても、先週はかなりの確率で的中を手にしていただけたのでは・・・と思う。
高確率出現の「一組連番」。先週のような100万超の大万馬券は1回だったが(これが通常で、先週が異常)10万超は4回出現。狙い易かったといえるのは土曜東京7Rか。1番人気(11番)→10番人気(4番)→5番人気(12番)の決着という、1番人気勝利での好配当。1番人気1着固定で、脇番を2着もしくは3着に据えることで的中を近づけることに繋がるのである。
先週の100万超乱発でも言えたことだが、今週唯一の100万超でもこうした配当を狙うには「3~5番人気」に目をつけられると確率が高そうである。先週がすべて3~5番人気との「一組連番」での100万超であったが、今週の日曜福島11Rでも「4番人気」との「一組連番」で記録された。来週以降、特大ホームランを目指すなら「3~5番人気との連番組み合わせ」にチャレンジしてはいかがか・・・。
さて「同番」組み合わせだが、先週は上表をご覧いただくと分かるが、土曜に7回も出現した。全体での出現率が「先週は特筆もの」と記したが、この「1日7回の同番出現」も特筆ものであった。
配当として大きかったのは土曜東京4R。ここは3番人気(16番)との同番14番人気(6番)の組み合わせで3連複6.7万、3連単62万。前記100万超同様、3~5番人気あたりに注目すると確率良く高配当を手にできそうなデータとなった。
その他は10万超とはならなかったが、ほとんどが万馬券。そして注目していただきたいのが、この「1日7回」の出現である。この傾向を踏まえて「今週は同番が多い」と気づいていただければ・・・と思うのである(筆者はこの傾向から2回)。
それでは毎回最もお勧めと推奨する「ALL連番」。先週は2日間での5回中4回が、1番人気絡みの「ALL連番」であった。最もお勧めとする最大の理由は「投資金額を抑えられる」ことにある。1番人気の両脇馬番は最大で4頭。1頭軸マルチでも36点、1頭着順固定できれば12点、もし相手を脇番2頭に絞れたならボックスで6点で済むのである。
前記京都メイン「天皇賞(春)」では、1番人気(14番)→11番人気(6番)→4番人気(5番)と、1番人気フィエールマンが1着でも配当が5.5万。ハナ差でも敗けは敗けだが、万が一写真判定の10番人気スティッフェリオが勝利していたなら、17万配当となったわけである。
馬券予想や組み立ては、人それぞれ千差万別。近走成績や指数、馬場適正やレース展開などなど、軸馬選定は今まで通り貴方次第で良いのです。
高確率で狙いたいなら「一組連番」、一発ホームランを狙いたいなら「ALL(すべて)連番」「同番」。いずれの組を採用するか(もちろんすべての組でも)は、貴方次第。そして特に大きな配当を目指すなら、注目すべきは「3~5番人気」からの組み合わせ。この「先週の出現確率」に納得いただけたなら、「加付式連番の法則」を「諦めず、次だ、次だ・・・」と試していただきたい。