春のマイル王決定戦安田記念へ向けた重要ステップレースの1つである「京王杯スプリングC」が16日、東京競馬場で開催します。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
タワーオブロンドン(牡5、藤沢和雄厩舎)
昨年は同レースをレコードで制し、昨年のスプリンターズSを勝利し晴れてG1馬となったタワーオブロンドン。スプリント路線で頭角を現した同馬ですが、今年は初戦のオーシャンS・3着、前走の高松宮記念は12着と精彩を欠いています。ただ、前走はタフな重馬場だったこともあり、条件の悪いレースでした。今回は昨年勝っている得意舞台で、良馬場開催も期待できそうで、鞍上も主戦のC.ルメール騎手へ手綱が戻るなど大幅に条件は好転します。連覇&復権が期待されます。
ダノンスマッシュ(牡5、安田隆行厩舎)
1200mの重賞4勝という実績を誇る快速馬ダノンスマッシュ。今回は久々の1400mということで距離延長がカギとなりそうです。前走の高松宮記念は10着と大敗していますが、スタートで立ち遅れたのと重馬場だった影響も大きかったと言えます。昨年のスプリンターズSでも3着に好走しておりG1級の能力があるのは確か。あとは良馬場でスタートさえ決まれば。鞍上は近戦手綱を握っていた川田騎手からレーン騎手へ乗り替わりということで、新味が出る可能性にも期待です。
ステルヴィオ(牡5、木村哲也厩舎)
2018年のマイルCSの覇者ステルヴィオ。マイルCS以来勝ち星から遠ざかっており、今年はスプリント路線へシフトして復権を狙います。初戦の阪急杯は5着に敗れますが、直線で進路が狭くなったシーンもあり、故障明けだった点もふまえれば着順以上に評価できるもの。前走の高松宮記念も9着に敗れましたが、初1200mで重馬場の中勝ち馬と0.4秒差は十分健闘しています。復帰3戦目で短い距離にも慣れが出てきそうで、1F距離を伸ばして挑む今回見直しが必要。侮れない1頭です。
他にも、昨年のCBC賞を制したレッドアンシェルや、距離短縮で復権を狙うG1馬のケイアイノーテックなど、有力馬が多数集まりました。京王杯スプリングCは5月16日(土)に、東京競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。