5月14日、日本政府は全国に発出していた「緊急事態宣言」を、47都道府県のうち39県で「解除する」と発表した。「感染拡大を防止できるレベルまで、抑え込むことができたと判断した39県」とのこと。ただ前日に、新型コロナウイルスに感染していた28歳の現役力士が亡くなったことが明らかになった(死因は多臓器不全)東京都をはじめ、8都道府県には依然「緊急事態宣言」が継続される。
そして迎えた先週の開催。達成された区切りの記録としては、美浦の宗像義忠調教師が、史上95人目、現役では16人目となるJRA通算600勝を、日曜東京4Rで達成。また、丹内祐次騎手が現役50人目となるJRA通算300勝を、日曜新潟9Rに達成した。
メインレース「第15回ヴィクトリアマイル(GⅠ)」では、圧倒的1番人気のアーモンドアイがゴールまで持ったままのまさに完勝で通算7回目のGⅠ勝ち(含海外)を収めた。レースの上がり3ハロンが33秒9の中、アーモンドアイは一度もステッキを入れられない、言わば馬なりで上がり3ハロン最速となる32秒9を記録。騎乗したルメール騎手は、「今日はスタートも良く、道中もリラックスしていて最後までパワフルだった。やはりこの馬は特別」とお馴染みの流暢な日本語でコメント。さらに最後には「私は(感染拡大防止策で)美浦に調教に行けず、代わりに調教に乗って仕上げてくれた三浦騎手に感謝します」と、いまや日本人以上に日本人らしいと評される人柄を表すコメントで締めくくっていた。
それでは、先週の結果を振り返ろう。
先週のメインレースでは、GⅠヴィクトリアマイルこそ連番の法則決着とはならなかったが、土曜の東京GⅡ「京王杯スプリングカップ」で連番の法則の「同番」で決着。京都では土日とも「一組連番」、日曜新潟で「ALL連番」決着が見られた。終わってみれば、土日のメイン3場計6レース中4レース、つまり2/3の確率で連番の法則は出現したのである。
- | 東京 | 京都 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2.8 |
一組連番 | 6 | 5 | 5 | 16 | 44.4 |
同番 | 1 | 1 | 2 | 4 | 11.1 |
合計 | 8 | 6 | 7 | - | - |
出現率(%) | 66.7 | 50.0 | 58.3 | - | - |
- | 東京 | 京都 | 新潟 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 2 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 3 | 6 | 5 | 14 | 38.9 |
同番 | 3 | 1 | 1 | 5 | 13.9 |
合計 | 6 | 8 | 8 | - | - |
出現率(%) | 50.0 | 66.7 | 66.7 | - | - |
出現確率No.1の「一組連番」だが、土日とも全体出現率で5割をやや下回った。と、ここまで書くと毎回お読みいただいている諸兄には想像がつくかと思うが、そう先週は、他の2組の出現が多かったのである。終わってみれば表の通り、連番の法則全体では先週も全場土日とも5割を超える出現率。「ALL連番」こそ、全場土日いずれかで「0回」となるなど、バラついた出現となったが残る「一組連番」「同番」は、好確率出現した。
「一組連番」で、先週の100万超大万馬券は計3回出現。ただ、内2回は2桁人気馬番同士の「一組連番」で、これは「一組連番」を狙うには困難な組み合わせであった。狙えたのは、残る1回の土曜新潟5Rか。ここは(13番人気(15番)→10番人気(12番)→1番人気(14番))という、3着となった1番人気との連番が1着に入り130万。当然ながら1番人気が勝っては、夢馬券にはならない。ただ、1番人気でも「3着づけ」で「両脇連番を抑える」ことで叶うことをみせてくれた「一組連番」ではなかったろうか。
前々週に大発生した「同番」組み合わせ。その際、本コラムでは「やたら出現する、など傾向を踏まえて・・・」と記したが、先週早くも再び、前記「京王杯SC」をはじめ多数出現。お読みいただいている諸兄には、的中を手にしていただけたであろうか(筆者は1回)。全発生回数9回、そのすべてが「1~3番人気」との「同番」であった。10万超こそ2回だったが、9回中8回が万馬券配当。日曜東京連番の法則決着は、いずれも10万馬券に届かず。しかしながら、3回出現した「同番」組み合わせは、すべて「1~2番人気」との「同番」組み合わせの万馬券。10万には届かずとも、同法則をお試しいただいている向きには、手にし易かった組み合わせと言えた。こまめに複数回、手に出来た向きもおられたのではないだろうか。
毎回最もお勧めと推奨している「ALL連番」は、残念ながら先週は「ほぼ出番なし」に終わった。10万超も日曜京都・最終Rのみ。ただこの1回では、前週まで「好配当を狙うには、3~5番人気との連番組み合わせを検討すべき」と記し、さらに前週日曜の「すべて『5番人気との連番』で10万超という結果」を受けて再び「5番人気」からの「ALL連番」で出現した。今後もこの連番の法則で高配当を狙うなら、引き続き「3~5番人気との連番組み合わせ」チャレンジをお勧めする。
馬券予想や組み立ては、人それぞれ千差万別。近走成績や指数、馬場適正やレース展開などなど、軸馬選定は今まで通り貴方次第で良いのです。
高確率で狙いたいなら「一組連番」、一発ホームランを狙いたいなら「ALL(すべて)連番」「同番」。いずれの組を採用するか(もちろんすべての組でも)は、貴方次第。そして特に大きな配当を目指すなら、注目すべきは「3~5番人気」からの組み合わせ。この「先週の出現確率」に納得いただけたなら、「加付式連番の法則」を「諦めず、次だ、次だ・・・」と試していただきたい。