いよいよクラシックの最高峰、日本ダービーが行われます。毎年10万人以上の観客による大歓声が会場に響き渡るレースとしても知られていますが、今年は無観客競馬での開催ということで、開催以来初めて静かなダービーが見れそうです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
コントレイル(牡3、矢作芳人厩舎)
東京スポーツ杯2歳Sではレコードで制し、その後はホープフルSを勝利すると、皐月賞も直行のローテーションで快勝。G1を2連勝中で向かうところ敵なしのコントレイル。前走の皐月賞では押し込められ初めて後ろ目のポジションとなりましたが、外々を回りながらもメンバー最速の脚で快勝する強い内容でした。距離の不安も囁かれますが、前走の内容ならさほど心配する必要もなさそうです。高速の東京コースならさらに持ち味が生きそうで、圧巻の2冠制覇が期待されます。
サリオス(牡3、堀宣行厩舎)
サウジアラビアRCを制すと、続く朝日杯FSを優勝し、皐月賞でも2着に好走したサリオス。前走の皐月賞では、直線で内から外に出しコントレイルと馬体を併せる形を取りましたが半馬身差競り負けての2着敗退という内容でした。前日の雨の影響で荒れていた内を走っての2着なので、今の東京の馬場なら前走以上のパフォーマンスを発揮できる可能性は高そうです。大型馬でエンジンのかかりが遅いところがありますが、広く直線の長い東京コースなら能力を存分に発揮できそうです。
サトノフラッグ(牡3、国枝栄厩舎)
弥生賞を制し、皐月賞でも5着に善戦したサトノフラッグ。重馬場の弥生賞を制し、稍重の皐月賞でも好走が期待されましたが、直線では伸びきれずに5着に敗れました。東京の芝2000mで行われた未勝利戦はレコード勝ちを果たしており、本来は瞬発力が生きる馬場の方が高いパフォーマンスを発揮できそうです。鞍上に武豊騎手を迎え、得意コースで速い時計の出やすい良馬場開催なら巻き返せるチャンス大です。
他にも、弥生賞・2着のワーケアや、ホープフルS・2着のヴェルトライゼンデなど、レベルの高い3歳馬たちが揃いました。日本ダービーは5月31日(日)、東京競馬場の11Rで実施。発走時間は15:40の予定。