25日の緊急事態宣言解除を受け、飲食店や販売店などは営業時間の延長、通常営業に戻すなどの対応を開始し始めてきている。
JRAは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月29日以降の中央競馬について、当面の間、無観客競馬を実施している。競馬だけでなく、さまざまなスポーツや競技が休止や無観客となっており、静寂なスポーツ観戦が今や当たり前になりつつある。緊急事態宣言が全国で解除となった今、いつから競馬場で競馬を見れるのかは多くのファンが気になるところだろう。
そんな中で、長崎県のボートレース大村が22日から4日間、観客を入れて開催を行うと発表した。公営競技では初の入場再開となる。長崎県内在住者のみの入場に限定したり、入場時の検温、マスク着用の義務づけ、間隔確保のため座席半減など様々な注意事項を設けた。全国モーターボート競走施行者協議会も、緊急事態宣言解除地域の各競走場、場外発売場は各都府県と調整した上で随時再開すると発表した。
公営競技の中ではとくに慎重な取り組みを進めるJRAは、4月に京都競馬場の職員で2名のコロナウイルス感染者を出していることもあり、まだまだ慎重な姿勢を崩すことはないだろう。
無観客競馬が続いて約3カ月が過ぎようとしているが、当初は当然馬券売り上げの大幅な減少が予測されたが、全体では微減と予想を大きく上回る健闘ぶりだ。インターネット投票の加入者が急増したこともあり、無観客下でも堅調な売り上げを示している。先行きが見えず焦るといった状況でもない現状や、第二波がくるリスクなどを考えると、入場再開はまだまだ先の話となりそうだ。いずれにせよ、予断を許す状況ではないのものの、少しずついい方向になっているのは喜ばしいことだ。