春のマイル王者決定戦「安田記念」が行われます。マイラーだけでなく、様々な距離に適性のある馬が集まる同レース。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
アーモンドアイ(牝5、国枝栄厩舎)
言わずと知れた最強牝馬、アーモンドアイ。有馬記念では9着と初めて大きく敗れましたが、前走のヴィクトリアマイルでは危なげなく快勝。タフで距離も長かった有馬記念よりも、力勝負になりやすいマイルの舞台ではやはり強さが際立ちます。昨年の安田記念では3着に敗れていますが、スタート直後の不利が響き、不完全燃焼に終わったレースでした。能力の絶対値が問われる東京コースでマイルという条件設定なら、ここは確勝級。
インディチャンプ(牡5、音無秀孝厩舎)
昨年の覇者、インディチャンプ。秋はマイルチャンピオンシップも優勝し、史上7頭目の春秋マイルG1連覇を達成。今年初戦の中山記念は4着に敗れましたが、斤量58キロで馬体重もプラス16キロという条件を考えれば勝ち馬のダノンキングリーと0.4秒差の4着は十分健闘していますし、もともと休み明けはそこまで走らない馬。一回叩いての根幹距離となった前走のマイラーズCを2馬身差で完勝していることからも、良い臨戦態勢で来ています。
ダノンキングリー(牡4、萩原清厩舎)
前走の大阪杯では逃げ馬不在で逃げてクビ差の3着と涙をのむ結果に終わりました。思わぬ展開になってしまいましたが、それでも3着に残るわけですから能力の高さを改めて証明したとも言えるでしょう。G1ではなかなか勝てない日々が続いていますが、昨秋の毎日王冠ではアエロリット、インディチャンプ、ペルシアンナイトらG1馬を一蹴しており、G1級の力があるのは明確。東京コースは4戦3勝、2着1回で連対率は100%で、距離も1600~1800mがベスト。鞍上にはケガから復帰する戸崎騎手が予定されており、好条件が揃ったここは悲願のG1初制覇を果たす大きなチャンスです。
他にも、高松宮記念・2着のグランアレグリアや、マイルCS・2着のダノンプレミアム、香港マイルを制したアドマイヤマーズなど、G1馬が多数揃いました。安田記念は6月7日(日)、東京競馬場の11Rで実施。発走時間は15:40の予定。