新型コロナウイルス感染拡大防止のため、戦後初めて無観客で行われた日本ダービー。毎年10万人以上が詰め掛けるビッグレースゆえに売り上げにも大きな影響が及ぼされることが懸念されていたが、終わってみれば売り上げは233億5390万2100円で、前年比92.3%と微減にとどまった。また、第2回東京開催12日間の売り上げで見た場合、合計は1969億4291万600円で前年比は99.9%となっており、ほとんど差はない。
無観客での開催に踏み切った2月29日以降も売り上げが健闘している背景には、インターネット投票の新規会員の増加がある。5月24日時点での会員数は470万5089人となっており、昨年末の445万4537人から約半年間で25万552人も増えている。
3月の高松宮記念や5月のヴィクトリアマイルのように、昨年よりも売り上げがアップしたレースもある。無観客競馬でもレースが開催できること自体が貴重であるが、インターネット投票の威力が最大限に発揮されることで開催が成り立っている面もあると言えよう。
JRAでは6月いっぱいも無観客競馬を続ける方針を発表したが、こうした状況下でも競馬を楽しむことができるのはいち競馬ファンとしては有り難く、新型コロナウィルス騒動の収束を願うとともに、現状に感謝しながら今後も競馬を楽しみたいと思う。