今週からは阪神競馬が開催。阪神開催一発目の重賞は宝塚記念の前哨戦「鳴尾記念」です。近年は宝塚記念よりも夏競馬の活躍馬を多く輩出している印象の方が強いですが、2015年の勝ち馬ラブリーデイは宝塚記念を6番人気で優勝し、2014年は4着だったカレンミロティックが9番人気で2着に善戦するなど伏兵として活躍する馬も多く、伏兵馬を算出する上でも重要な一戦と言えるでしょう。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
ラヴズオンリーユー(牝4、矢作芳人厩舎)
昨年はオークスを制し、エリザベス女王伂でも3着に好走したラヴズオンリーユー。今年初戦はドバイシーマクラシックを予定していましたが、新型コロナの影響で中止となり、急きょヴィクトリアマイルへ変更。そのヴィクトリアマイルでは最内から進めて窮屈なポジションになってしまい、ただ回ってくるだけの競馬で7着に敗れました。距離延長でマイルほどのスピードが求められず、斤量も54kgと軽く今回は条件好転となります。紅一点ですがメンバー的にもここは最上位の存在。
サトノルークス(牡4、池江泰寿厩舎)
昨年はセントライト記念と菊花賞で2着に好走したサトノルークス。菊花賞後に左前脚のひざ骨折で全治6か月の休養に入り、今回が復帰初戦となります。実績的にも世代では上位の存在となりますが、怪我明けの久々の一戦でどうか。鞍上には新コンビとなる武豊騎手を迎え、復活Vを狙います。阪神コースは1800~2200mを3戦しており2勝2着1回で連対率は100%と好成績です。舞台適性は高く、安定感もある馬なので状態面さえ整っていれば崩れることはなさそうです。
エアウィンザー(牡6、角居勝彦厩舎)
2018年のチャレンジCの覇者エアウィンザー。同じ阪神2000mのチャレンジCを制しており、昨年は同舞台で開催されたG1の大阪杯でも5着に善戦。阪神コースは【4-2-0-1】と好成績で、この条件を得意とする1頭です。前走の新潟大賞典は9着に敗れましたが、約7カ月ぶりの休み明けで57.5kgの斤量を背負っては少々厳しかった印象。休み明けを叩かれて上積みも見込めそうで、舞台も得意な阪神コースと好条件が揃っており、巻き返しの可能性は十分ありそうです。
他にも、大阪杯8着から巻き返しを狙うレッドジェニアルや、2018年の鳴尾記念・3着のトリコロールブルーなど、有力馬が多数揃いました。鳴尾記念は6月6日(土)、阪神競馬場の11Rで実施。発走時間は15:35の予定。