6月4日、北海道の門別競馬場では地方交流重賞「北海道スプリントカップ」が開催。2000年の勝ち馬オースミダイナー以来地方所属からは勝ち馬が出ておらず、JRA勢が中心となる一戦。
今年は4頭のJRA勢が参戦するが、中でも人気を集めそうなのが前走サウジアカップで2着に好走したマテラスカイだ。
中央では2018年プロキオンSを制し、地方ではJBCスプリントで2着、海外では前走のサウジアカップ・2着やG1のゴールデンシャヒーンでも2着に好走するなど幅広い舞台での好走実績がある。
今回実績的に見ても苦戦するような相手ではなさそうで、実力通りならマテラスカイは確勝級と言って良いだろう。ただ、それでも強く狙い難いのはこの馬の地方実績にある。初めて挑んだ地方の東京盃では単勝オッズ1.5倍の1番人気に推されながらも4着に敗退し、地方2戦目の兵庫ゴールドトロフィでも1.3倍の1番人気に推されながら5着に敗退している。
この地方の2戦でも今回と同じようにメンバー的には最上位ということで圧倒的な1番人気に推されたわけだが、いずれも大きく期待を裏切る結果となっている。
中央の浅めのダートでは高いパフォーマンスを発揮するも、地方の深い砂のダートでは力を十分に発揮できておらず、中央と地方の馬場の違いが敗因の一つとしてはありそうだ。北海道スプリントカップが行われる門別競馬場はさらに深めのダートなので、今回も十分に力を発揮できない可能性がある。今回も断然人気に推される可能性が高いが、馬場適性の低さを考えると危険な人気馬であるとも言える。
馬場の適性の高さだけで見れば、昨年の北海道スプリントカップで3着に好走し、前走のさきたま杯を優勝したノボバカラの方に分がありそうで、マテラスカイに人気が集中する今回は逆に買い時とも言えそうだ。
馬券圏外に飛べば高配当もありそうで、馬券的にも面白くなりそうな一戦んだ。