白毛にまだらの「ブチ模様」という、競走馬としては非常に珍しい模様が話題となり昨年いちやく競馬界のアイドルホースとなったキンカメ産駒のブチコ(牝4)ですが、近2戦はゲートトラブルで競走除外が続いております。
2走連続ゲートをくぐり抜け逃走
2走前のマリーンCではゲートをくぐり抜け、フライングスタートをして競走除外となりました。その際右目の上で切り負傷。その後は怪我も治りゲート再審査を無事に合格し、麦秋Sに出走をします。しかしその麦秋Sでもスタート前にゲートをくぐり抜け、そのまま独走して外ラチを越えようとした際に脚がラチにひっかかり、左前脚の付け根を負傷します。映像でも痛々しく流血している姿が映り、心配したファンも多いでしょう。幸い命に別状はなく、その後競馬場内の診療所で縫合手術を受け治療を施しました。
今後は10月に再度ゲートの練習や試験を受けるようですが、順調に進めば11月にはレースに復帰できるということが今月2日に同馬を管理する音無厩舎の音無秀孝調教師から発表されました。
ゲートが嫌いなのか?もう走りたくないのか?
さて、1回ならまだしも、2回続けてゲートをくぐり抜けて負傷するトラブルを起こしたわけですからブチコの精神面に問題があるのは明らかでしょう。ゲートを嫌う閉所恐怖症か、レースを走るのを嫌がっているのか?管理している厩舎が一番把握していると思いますが、精神面や状態についての詳しい事情は明かされておりません。レースを走るのを嫌がっているとすればゲート審査云々以前の問題でしょう。
前走麦秋Sのパドックでの姿を見ましたが、尻尾も下がって首を斜めに動かしている姿が見受けられます。レースを嫌がっているようにも見えますし、何かを訴えているようにも見えます。いずれにせよ、競走馬である以上は結果を残さないといけませんので、厩舎には精神面のケアも図りつつしっかりと立て直してもらいたいところです。1600万下を勝利した立派なオープンクラスの強さを持つ馬ですから、今後に対する期待ももちろんあります。
一方でインターネットの某掲示板ではブチコ本人の幸せを願う声が多数聞かれており、「これ以上ケガする前に繁殖に行くべき」「もう走りたくないんじゃないか」「怪我も心配ですけど、ブチコの心の方が心配になった私です。」といった声もあります。多くのファンに愛されていることが分かりますね。レースに復帰は確かに嬉しいニュースではありますが、それよりも無事でいてくれる事の方がファンとしては嬉しい事のかもしれません。