3歳夏のダート重賞であるレパードS。全7回と歴史の浅いレースと言えるが、過去にはトランセンドやホッコータルマエ、インカンテーション、クロスクリーガーなど錚々たる馬が勝ち馬として名を連らねるレースである。また、6月の東京1600mで行われるユニコーンSとコース形態が全く違い、必ずしも好走組が上位に来るとは限らないレースでもある。したがって、今回はケイティブレイブとグレンツェントの2頭を例に挙げて新潟1800mで買うべき馬はどっちであるか詳しく見ていきたいと考えている。そして最後に、密かに穴として狙いたいと思っている馬も取り上げる。ぜひ読者の方には前日予想をする際に参考にしていただきたい。

さて、今回圧倒的な人気に支持される馬は以下の2頭であろう。①グレンツェント(戸崎騎手)と②ケイティブレイブ(武豊騎手)の2頭である。前者は前走のユニコーンSで上位2頭にこそ突き離されたが、強敵相手に3着と価値のあるレースであった。また、後者に関しても、勝ち馬には差されてしまったがユニコーンS上位組を抑える2着で大健闘の結果だったと言えるだろう。

では、ここから上記2頭を例にとって新潟1800mで買うべき馬を解説していきたい。基本的に、ユニコーンSが行われる東京1600mはコーナーが一つで直線が長くペースも早くなりやすい為、器用さがない馬でも力さえあれば押し切れるコースである。一方で、新潟1800mはコーナーが4つある上に直線は平坦。また、ペースも上がりづらく風の向きなどを考えても器用さが求められるコースである。したがって、前者で好走した馬が後者で苦労するパターンは数多く存在する。そして、まさしくグレンツェントがその例で、過去のレースを見ても小回りの中山で好走した経験があるものの、デビュー後は外目から押し切る競馬が続いている。もちろん力が抜けていれば外からのぶん回しでも勝ち切る可能性はあるが、新潟へのコース替わりはプラスとは言えない。

逆にケイティブレイブは良いコース替わりと言えるだろう。大井も東京と左右違えど直線の長いコースで、ペースが上がりやすいため逃げ馬にとって厳しいレースが多い。それゆえに、今回の新潟1800mこそベストな舞台で、スンナリと先行できれば上位進出のチャンスが高い。以上のように、このコースでは力で押し切るタイプよりも小技の効く先行馬を狙いたいレースなのである。

今回狙える秘密兵器の穴馬とは？！この1頭が覚醒する！

今回絶対的に狙いたい1頭はマイネルバサラである。前走こそワケありの敗戦で9着に大敗してしまったが、2走前にはJDDを勝利したキョウエイギアにクビ差2着。また、5走前は2番手の先行策から押し切る形で破っており、新潟1800mに求められる器用さを抜群に持った馬である。ただ、内枠が好走に必要な絶対条件。読者の方には枠順に要注目して頂きたい。もちろん、展開次第では本命候補の1頭としても検討したいと考えている。

以上、今回はケイティブレイブとグレンツェントを例に挙げてレパードSで好走する馬の条件を解説した。もちろん、上記はあくまでも必要条件であって、圧倒的な力があれば外目から押し切る可能性があることは確かである。ちなみに、上記に取り上げた馬以外を含めて今回のメンバーを見渡す限りでは、グレンツェントとケイティブレイブ、マイネルバサラ、マインシャンツ辺りが一枚抜けている印象である。したがって、不向きな舞台でも大外ぶん回しでグレンツェントが押し切ってしまう可能性が十分にあると見ている。残念ながら、上記の馬が強いため今回唯一狙える穴馬はマイネルバサラ1頭のみ。ぜひ読者の方もマイネルバサラの枠順には注目していただき、内枠を引いた場合には上記の馬と上手く絡めて中波乱の馬券をゲットして頂きたいと考えている。