阪神競馬の日曜メインは牝馬限定の名物ハンデ重賞「マーメイドステークス」です。各馬の評価が難しい牝馬のハンデ戦という条件に加え、雨の影響を受けやすい時期の開催ということもあり予想は至極困難を極めます。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
センテリュオ(牝5、高野友和厩舎)
昨年のマーメイドSは1番人気に推されながら4着に敗退したセンテリュオ。その後も勝ち切ることが出来ず、今年初戦の愛知杯では5着、続く大阪城Sでも5着とワンパンチ足りない競馬が今年も続いています。ただ、3走前のエリザベス女王杯ではクロノジェネシスをはじめ名だたる牝馬を差し置き4着に善戦しており、力を付けてきているところもあります。2走前の愛知杯も重馬場に泣かされたところがあり、能力は決して低くくありません。ジリジリと伸びる脚で切れ味はありませんが、必ず伸びてくる末脚の安定感は魅力で、ここもメンバー構成的に大きくは崩れなそうな気配。
サラス(牝5、西村真幸厩舎)
昨年のマーメイドSの覇者・サラス。昨年は同レース勝利後、脚部不安により約1年近くの休養を余儀なくされ、前走の新潟大賞典で久々に戻ってきました。結果は15着と大敗でしたが、故障明け緒戦ということもあり、次から良くなっていく可能性は高そうです。昨年よりはメンバーの格が落ちる点、上積みの期待、昨年勝っている舞台と好条件が多く揃っています。前走は疲れとコースロスで条件が揃いませんでしたが、復帰2戦目のここでスムーズな競馬ができれば昨年の再現も。
レッドアネモス(牝4、友道康夫厩舎)
昨年5月の白百合Sを勝って以来、勝ち星を挙げれていないレッドアネモス。牝馬三冠の最終章である秋華賞に参戦するも、結果は17着と大敗。今年も初戦の中山牝馬Sと続く福島牝馬Sで連続6着に敗れています。テンの脚がないので良いポジョションを取りにくいですが、気性や脚質の問題であって能力自体は高い馬です。いまいち成績が伸びませんが、戦績的にはそこまで軽いハンデを背負うことはなさそうですし、逃げの手もあり警戒したい1頭です。
他にも、今年は3戦全て馬券圏内のエアジーンや、昨年の中日新聞杯の勝馬サトノガーネットなど、多くの有力牝馬たちが揃いました。マーメイドSは6月14日(日)、阪神競馬場の11Rで実施。発走時間は15時35分の予定。