函館競馬の開幕週を飾るのはサマースプリントシリーズ第1戦「函館スプリントS」です。夏競馬の開幕を告げる短距離王決定戦ですが、夏競馬からは条件が一変するだけに、馬券の攻略ポイントも大きく変化していきそうです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
ダイアトニック(牡5、安田隆行厩舎)
昨年10月にスワンSを勝ち重賞初制覇を果たしたダイアトニック。今年初戦の京都金杯では2着に好走し、続く阪急杯では2着入線も進路妨害で3着降着、そして前走の高松宮記念では3着に善戦と今ではスプリント重賞路線の常連になりつつあります。新たなパートナーに武豊騎手を迎え、初の函館に挑戦です。格は間違いなく上位。あとは函館の芝が合うかどうか。
フィアーノロマーノ(牡6、高野友和厩舎)
昨年のダービー卿CTを制し重賞初制覇を果たしたフィアーノロマーノ。安田記念(14着)、マイルCS(13着)とG1戦線では実力劣るも、その後の阪神Cでは2着、続く阪急杯でも2着とG1を除く重賞では安定しています。前走のマイラーズCでは馬場入場後、右前肢ハ行を発生し競走除外となりました。状態さえ問題なければここも当然好勝負でしょう。
ライトオンキュー(牡5、昆貢厩舎)
前走の京阪杯で優勝し、重賞初制覇を果たしたライトオンキュー。2走前のキーンランドCでも4着に善戦し、3走前のUHB賞でも2着に好走しているように、北海道の馬場適性は高い1頭です。3月のドバイ開催中止の影響で、今回は京阪杯以来実に半年ぶりのレースとなります。昨年勝った3勝は全て5番手以内の位置取りから競馬をしており、安定した先行力で好勝負を演じてきました。近走はまた後方からの競馬に戻っていますが、それでも能力の高さで好走。自在性があり、得意の舞台のここなら上位必至か。
他にも、前走の晩春Sを制して条件クラスを突破したスイープセレリタスや、1200mを3戦連続連対中のマリアズハートなど、短距離路線の有力馬たちが多数揃いました。函館スプリントSは6月21日(日)、函館競馬場の11Rで実施。発走時間は15時25分の予定。