函館競馬の開幕週を飾るのはサマースプリントシリーズ第1戦「函館スプリントS」です。今年はG1高松宮記念でも好勝負を演じたダイアトニックが1番人気の最有力候補となりそうですが、同レースは1番人気が過去10年で1勝のみと1番人気が不振のレースです。
重馬場の高松宮記念で好走しているように洋芝もこなせそうな気配はしますが、実際洋芝は初で、斤量もこれまでで一番重たい58kg、休み明けで鞍上もテン乗りの武豊騎手と不安材料は少なくありません。
武豊騎手は今回は追い切りにも騎乗しておらず感触を確かめていない点もネックですし、初の条件が多い今回は実績は断然上位も、強くは狙い難いというのが正直な見解です。人気を集めそうな今回はあえて外してみるのも手と考えます。
やはり夏競馬はしっかりと洋芝実績のある馬から狙いたいということで、有力視しているのがライトオンキューです。昨年8月のキーンランドCで4着に好走し、その前のUHB賞でも2着に好走しているように北海道の馬場適性は高い1頭です。
前走の京阪杯を勝利し重賞初制覇を果たしておりここへきての上昇ぶりが目を引く存在です。こちらも京阪杯以来実に半年ぶりのレースとなりますが、休み明けの好走例も多い馬で、鞍上も手の合う主戦騎手の古川騎手とのコンビということでダイアトニックよりも好条件が多く揃っています。
昨年は同レースに出走予定も禁止薬物問題の影響を受けて競走除外となり、今年の春は3月のドバイへ遠征予定も新型コロナウィルスの影響で開催中止となり、出たいレースに出れないジレンマが続いている馬ですが、ようやく適性の高い舞台への出走が叶ったということで陣営の本気度も高いのではないでしょうか。
ということで今年の函館スプリントSはライトオンキューを中心視したいと思います。穴馬の好走も多い一戦ということで、馬券的には相手を広めにとって穴馬の激走にも期待した馬券で勝負したいと思います。