春の東京開催、最後の重賞は障害G3「東京ジャンプS」です。この時期の障害馬に1流どころは少なく、ここもかなり小粒なメンバー構成となっております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
トラスト(牡6、長谷川浩厩舎)
障害へ転身してから怒涛の3連勝を果たして好調な障害デビューを果たしたトラスト。昨年は東京ハイジャンプで3着、前走の阪神スプリングJでも3着と重賞ではあと一歩届きませんでしたが、オジュウチョウサンやシングンマイケルといった障害の一線級相手には健闘しています。相手関係が楽なここは悲願の重賞初制覇を果たすチャンス。
ケイティクレバー(牡5、杉山晴紀厩舎)
昨年秋に障害へ転身し、3馬身差で完勝したケイティクレバー。その後また芝のアンドロメダSに出走しますが9着に敗れ、今年初戦に再度障害へ復帰してきました。初戦は5着に敗れますが、2戦目、3戦目は連勝し、飛越も上手くなって障害レースにようやく慣れてきた感があります。初めての障害重賞でどこまで通用するか、試金石の一戦となりそうです。
フォワードカフェ(牡8、和田勇介厩舎)
昨年11月に障害へ転身し、今年5月に7戦目にしてようやく初勝利を挙げたフォワードカフェ。初勝利まで時間がかかりましたが、前走のオープン戦では6番手後方から向正面で2番手まで押し上げ、直線は叩き合いの末2着という好内容。初勝利後は良化を見せており、その初勝利を挙げた際の騎手である石神騎手と再コンビとなる点も好材料です。相手は強化されますが、今の勢いなら好勝負が期待できそうです。
他にも、1番人気に推された京都ハイジャンプで落馬中止となり復活を目論むスプリングボックスや、春麗ジャンプSを制したハルキストンなど、障害界の有力馬達が揃いました。東京ジャンプSは6月27日(土)、東京競馬場の8Rで実施。発走時間は14時00分の予定。