前走ユニコーンSを快勝したカフェファラオ。前走の内容を見ても世代に敵なしというレベルの強さを誇っているのは明確。今回も圧倒的な1番人気が予想される1頭だ。
とは言え、全く死角がないとも言い切れない。今回は初の2000m、初の大井で初のナイター競馬、馬場も雨で水が浮く不良馬場ということで初めて体験する馬場となるだろう。未知の魅力は確かにあるが、砂やコースや距離の適性についてはまだ不確かな部分も多く、絶対的な信頼を置くのは危険のようにも感じる。
中でもとくに不安視しているのは“気性”だ。2走前のヒヤシンスSでは結果勝利したもののスタートでは出遅れて後方からの競馬を強いられており、前走のユニコーンSでもパドックではイレ込みが見られ、返し馬の際には発汗も見られた。それでも勝ったのだからとくに問題視する必要はないようにも思えるが、初物尽くしとなる今回はこの気性がレースに支障を与える可能性は高い。
今回は2枠2番と内枠を引いたカフェファラオだが、揉まれる競馬を経験していない同馬にとっては絶好の枠とも言い難い。さらにこの不良馬場では水を含んだ砂を被りながらの競馬となる可能性が高く、馬が嫌がれば十分に力を発揮できないなんてこともあり得るだろう。
無駄なリスクを取らずに下げて外々をまわすという手もあるが、鞍上のレーン騎手も今年は好騎乗が少なく、上手く対応できるかどうか。
ということで、今年のジャパンダートダービーは人気馬カフェファラオを危険視して馬券を組み立てたいと思う。