新潟開幕を飾るのは1000mの直線レース“千直”の条件で行われる「アイビスサマーダッシュ」だ。直千コースは日本全国でも新潟競馬場のみ、かつ重賞で使用されるのはこのレースのみということで、例年楽しみにしている競馬ファンも多いのではないだろうか。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思う。
ライオンボス(牡5、和田正一厩舎)
昨年は同条件の韋駄天Sを制し、続くアイビスSDを優勝したライオンボス。秋は新潟1000mのルミエールオータムDで2着に好走し、今年も韋駄天Sに出走し連覇を達成。新潟1000mは5戦して4勝2着1回で連対を外したことはなく、この条件のスペシャリストと言っていいだろう。前走の韋駄天Sは、53kgを背負った昨年に対して今年は57.5kgと大きく増えたが、難なく快勝した。アイビスSDでも斤量は増えるが、この条件なら上位は必至か。
ダイメイプリンセス(牝7、森田直行厩舎)
2018年のアイビスSDの勝ち馬ダイメイプリンセス。昨年のアイビスSDでは2番人気に推されるも6着に敗退するも、続く北九州記念では逆に9番人気ながら優勝し巻き返した。今年はシルクロードS・10着、オーシャンS・7着、高松宮記念・17着と短距離重賞戦線で凡走が続いているが、前走の韋駄天Sでは牝馬56kgと実質トップハンデながらも3着に好走。夏場は毎年好走しており、この時期は得意な1頭。今年もここへ来て調子を上げていており、好勝負が期待される。
ジョーカナチャン(牝5、松下武士厩舎)
前走の韋駄天Sでは好スタートを決めて2着に好走したジョーカナチャン。新潟1000mは4戦して【2-1-0-1】と好成績で、この条件を得意としている。唯一負けたルミエールオータムDは10着と惨敗だったが、骨折明けの一戦だっったことを考えれば度外視しても良さそうだ。今年初戦の淀短距離Sでは2着、北九州短距離Sは5着、前走の韋駄天Sでは2着と掲示板は確保してきており、調子は戻ってきている。テンのスピードがある馬で、この条件なら侮れない。