先週の休日はお盆のUターンラッシュが本格化し、各地で帰省ラッシュの混雑もピークになりました。九州では被災地付近の九州道も復旧工事による車線減で終日は大混雑、高速道路も渋滞が最大で50kmに及び、さらに広範囲に及ぶ高気圧で猛烈な暑さとなり、九州地方は夏真っ只中という感じですね!
そんな九州の今週の小倉メインは北九州記念(G3)が開催。サマースプリントシリーズ第4戦です。続く猛暑日で馬もバテてくる時期ですし、登録馬も13頭とメンバーの集まりが悪いですね。新潟記念の裏開催ということも多少はあるかもしれませんが、やや寂しい顔ぶれとなっております。
人気の中心はやはり"夏女"ベルカント
さて、人気を集めそうなのは何と言ってもサマースプリントシリーズ第3戦のアイビスサマーダッシュを連覇したベルカントでしょう。昨年の北九州記念の覇者でもあり、同シリーズのチャンピオンに輝いた夏女です。今年もアイビスサマーダッシュを優勝し、シリーズ連覇へ向けて好調です。実績から見てもハンデを背負わされることは間違いないと思いますが、メンバーレベルは昨年よりも落ちているのは明らかですし、昨年よりも順調な過程を踏んでいる今年はチャンス十分でしょう。年内で引退し、来年はあのキズナと種付けするなんて話もオーナーの口から出ていることですし、引退前最後の得意な舞台ですからここは期待せざるを得ないでしょう。
注目の相手は前走に引き続きアイビスサマーダッシュ3着のプリンセスムーン。巻き返しを狙いこのレースに駒を進めてきましたね。小倉1200mは【1-0-1-2】で未勝利戦の1勝のみと、コース適性が気になるところです。駿風Sに韋駄天Sでの走りからも直千巧者であることが分かりますが、活躍の幅を広げるという意味でコーナーのある1200mの舞台でも好走したいところでしょう。
格上挑戦でV狙うオウノミチ!
少頭数ですしメンバーのレベルの低さを考えるとやはりベルカントを中心とした馬券組み立てが無難な気がしますが、個人的には前走のバーデンバーデンCを優勝したオウノミチに注目しています。同じ右回りの1200mということでコースも似ていますし、器用に立ち回れるその走りからも小回りは合っているのではないでしょうか。貴重なオレハマッテルゼ産駒で父の主戦騎手を務めたこともあった柴田善臣騎手がこの馬の手綱を握ることも買いたくなる要素の一つですね。得意な条件でベルカントに敗れてしまったプリンセスムーンやローズミラクルあたりよりは新鮮味があって面白い存在なのではないでしょうか。
北九州記念の過去10年の3連単配当を見ると、10万馬券超えが5回と多く、一昨年は395万円という超高額配当を叩き出しており波乱傾向のレースとなっております。今年はベルカントが抜けており頭数も少ないのでどうなるかわかりませんが、軽ハンデの馬や1000万クラスを勝ち上がったばかりの馬の好走例もあるので、格以上に調子や勢いや適性を重視した方が良さそうです。