【大倉山特別2020予想】新馬戦12馬身圧勝の期待馬シェダル、初の古馬相手も通過点か?

ものを言わず意思の疎通も難しい競走馬の芝・ダート適性、距離適性など、様々なファクターから勝ち馬を予想していくのが競馬の面白さですが、そういった不確実な部分を研究し、突き詰め、父母の競走馬時代や産駒成績を考慮しつつ、種付け料などのコストも考えて毎年配合相手を考える生産者サイドの苦悩は外側から推し量るにはあまりにも難しいものがあります。

芝馬の生産を目指したのに、気がついたらダートで花が開く、あるいはその逆などもありうるのが血統の妙ですが、今週土曜10レースに開かれる2勝クラスの特別千・大倉山特別に出走を予定しているシェダルは、まさしく生産者の意図したとおりに成長を遂げつつある一頭といえるのではないでしょうか。

父はゴールドアリュール、母はマイティースルーという血統背景のシルクレーシングの所有馬で、美浦・栗田厩舎が管理します。半姉のパッシングスルーは紫苑ステークス勝利や、フローラステークス4着など芝で活躍しましたが、父がゴールドアリュールにかわったことで、シェダルはダート適性の高い競走馬となりました。

デビュー戦は2番手追走から4コーナー先頭の強気の競馬で、終わってみたら12馬身差という圧巻の勝利を遂げました。続く2戦目も連勝したものの、前走の青竜Sでは7番手追走から伸びず、勝ち馬から7馬身差離れた8着に敗れています。

マーフィー騎手、ヒューイットソン騎手、ルメール騎手と3戦連続で異なる外国人騎手を起用してきましたが、今回は横山武史騎手との新コンビで挑みます。初めての古馬相手にはなりますが、前走では得意とする先行ができず敗退したため、スムーズに先行する競馬ができれば巻き返しが期待できそうです。

登録馬の中で唯一の3歳馬ということもあり、牡馬ながら54kgと恵まれた斤量で今回は挑めます。有力視されるケルティックソードやチェルシーライオン、マイネルアプラウスなどが57kgと、3kg差のハンデに期待して狙ってみたいと思います。