【クイーンS予想2020】夏の女王決定戦!フェアリーポルカやコントラチェックなど出走予定馬を考察

札幌競馬一発目の重賞は牝馬限定G3「クイーンステークス」が開催されます。秋を見据えた実力馬がここから本格始動することも多く、秋の牝馬重賞戦線を占ううえで見逃せない一戦となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。

フェアリーポルカ(牝4、西村真幸厩舎)

昨年秋の紫苑Sで2着に好走すると、今年は中山牝馬Sと福島牝馬Sを勝利し、1800mの重賞を2連勝中と波に乗っています。2000m以上の中距離路線を主戦場としていましたが、1800mへの距離短縮が上手くハマった感もあり、しまいの切れる脚は1800mの方が合いそうな印象があります。前走は序盤で12番手といつもより後方からの競馬となりましたが、メンバー最速の34秒5の末脚を繰り出し快勝。2走前の中山牝馬Sでは雪を苦にすることなく差し切って優勝しており、重い馬場にも対応できています。札幌競馬の洋芝への対応力も十分ありそうそうです。自分のリズムで競馬が出来れば強そうで、成長ぶりが素晴らしい今なら重賞3連勝も有り得そうです。

コントラチェック(牝4、藤沢和雄厩舎)

昨年は3月のフラワーC、12月のターコイズSを逃げ切って勝利した快速牝馬コントラチェック。今年は初戦の中山牝馬Sで2番人気に推されるも、雪が降る馬場が合わなかったのか、序盤から先行集団で流れに乗っているように見えましたが、直線ではパッタリと失速し、まさかの最下位に敗れてしまいました。続くヴィクトリアマイルではハナを奪えず2番手から進め、ハイペースで流れてラストは失速して14着敗退と、近2戦は惨敗が続いています。同系との兼ね合い、馬場の状態に左右されやすい馬ということでどうしても好走には注文がついてしまう1頭ですが、ハナに立って自分の競馬を展開した時のこの馬は全くの別馬。条件が揃えば。

スカーレットカラー(牝5、高橋亮厩舎)

昨年のクイーンSの2着馬で、府中牝馬Sの勝ち馬スカーレットカラー。今年は初戦の阪神牝馬Sでも2着に好走しており、マイルから2000mの牝馬重賞路線ではすっかり上位に食い込む常連です。昨年のクイーンSでは上がり最速33.4秒、府中牝馬Sでも最速の33.2秒をマークしているように、鋭い末脚が武器です。また、稍重の府中牝馬Sや洋芝のクイーンSでも鋭い脚が使えており、緩い馬場やパワーのいる馬場にも柔軟に対応できる強みがあります。前走のヴィクトリアマイルで手綱を握った石橋脩騎手から、乗り慣れた岩田康誠騎手へ乗り替わりとなる点も好材料です。昨年2着の雪辱を果たせるか、注目度は高い1頭です。