'13年のスプリンターズS(G1)で3着に健闘し、その後も1200mのスプリント戦を主戦場としていたマヤノリュウジン(牡8)が久しぶりにターフへ帰ってきた。
最後の出走したのは昨年'14年のスプリンターズSで、実に約10ヶ月半ぶりとなる。レース後放牧し、帰還するも蹄に不安があり長期にわたって休養中であった。
まだかまだかと彼の復帰を心待ちにしていたファンも多いのではないだろうか。
ついに今週の北九州記念(G3)で出走するが、久しぶりの実践に馬はついていけるだろうか。馬齢も今年で8歳になり、長期の休み明けとなれば"不安"といよりはもはや"心配"の方が大きいか。
しかし、小倉での成績は条件戦で5戦中3勝と、これまで出走してきた競馬場の中で一番得意とする舞台である。さらに、今回マヤノリュウジンの手綱を握るのは小倉が地元の浜中俊騎手である。心強いパートナーとのコンビで得意の舞台とくれば期待せざるを得ない。
10ヶ月半ぶりとなる復帰レースは馬が一番得意な舞台で鞍上は地元出身の騎手。陣営のこの馬に対する気遣いや愛情が感じられる。とりあえずは無事に走りきってくれれば、と思う一方で、なんとか良い結果を残して気持の良いカムバックを果たしてほしいとも思う。