札幌記念は今年の開催で51回目。札幌競馬場で開催される重賞レースの中で最も歴史が古く、JRAの開催するGⅡの中で最も賞金の多いレースです。また、現行の札幌記念が創設される1965年以前の1947年から札幌競馬場では札幌記念という同名の別レースが開催されていました。
旧札幌記念は毎年開催していたわけではなかったものの、現行の札幌記念が開催される前年の1964年にも創設年度の現行札幌記念と同様の条件で開催されておりましたが、どういった思惑があってかは存じ上げませんが、1965年に第一回札幌記念は同名別レースとして創設されました。
歴史も深い札幌記念ですが、創設時は左回りの砂コース、69年から74年までは左回りダートコース、75年から89年まで右回りダートコースでの施行とめまぐるしい変革を遂げましたが、90年からようやく現行どおりの2,000m芝コースでの開催となりました。
つまり、歴史こそ古いものの札幌競馬場で開催される芝2,000mの札幌記念というと歴史はまだ25年弱しかないということになります。
そして、その25回の歴史の内、牝馬の優勝が10回となっています。15対10で結局牡馬のほうが上かと思われるかもしれませんが、札幌記念はGⅡで一番の高額賞金レースということもあり、クラス最高峰の競走馬が集まりやすいレースでもあります。
ジャパンカップで言えばこの25年間での牝馬優勝は4回、有馬記念でも8回となり、やはり札幌記念は他よりも牝馬が有利であると見ることができます。
そして現役牝馬最注目の筆頭ラキシスに加え、上り調子がつづくハナズリベンジが札幌記念には出走します。ラキシスは元々が注目馬なので馬券的なオイシさはあまりないかもしれませんが、花図リベンジは重賞初挑戦となり、穴馬として非常に面白い馬券となることでしょう。