新潟競馬の日曜メインはサマーマイルシリーズの第2戦「関屋記念」です。天皇賞秋やマイルCSといった秋のビッグレースにも繋がる重要な一戦で、過去にはジャスタウェイ、ダノンシャーク、カンパニーといったG1馬を多数輩出しております。今年もG2馬、G3馬といった強豪達が集まりました。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
グルーヴィット(牡4、松永幹夫厩舎)
昨年の中京記念を制し、重賞初制覇を果たしたグルーヴィット。マイル重賞路線での活躍がその後も期待されましたが、続くオータムハンデキャップで1番人気ながら11着に大敗。その後はダートマイルの武蔵野Sに挑戦するなど、ダート路線への転身も試みました。10着に敗れて結局再度芝へと戻ってきましたが、今年はリステッドのニューイヤーSでも7着と苦戦が続いていました。春は短距離G1の高松宮記念で6着に健闘し、短距離路線で復調気配を見せました。そして前走は1400mのスプリングCで3着に好走し、短距離戦で連続好走しました。短距離馬として花が開きかけてた気配がした中での、再びのマイル戦となります。メンバーのレベル的には通用しそうな気配もしますが、路線の定まらない中でどこまでやれるか。
プリモシーン(牝5、木村哲也厩舎)
2018年のフェアリーSと、同年の関屋記念、そして今年の東京新聞杯を制した重賞3勝馬のプリモシーン。マイルG3を3勝しているように、マイルの重賞路線で上位に食い込む常連です。左回りのマイルは【3-1-1-3】と安定しており、同舞台の適性は高い1頭です。前走のヴィクトリアマイルでは2番人気ながら8着に敗れてしまいましたが、前残りの高速馬場で致命的な出遅れをしてしまい、4コーナーで11番手と厳しいポジションからの競馬となっては致し方ない結果とも言えるでしょう。東京新聞杯のように、ある程度後方すぎないポジションで脚を溜めることができれば、決め手はある馬なので最後は見せ場を作ってくれる可能性は高そうです。
メイケイダイハード(牡5、中竹和也厩舎)
今年初戦の京都金杯で5歳にしてようやく重賞に初挑戦したメイケイダイハード。結果は5着と健闘しましたが、続くリステッド競走の谷川岳Sとダートオープン戦の欅Sでいずれも11着に敗れ、春は惨敗が続きました。しかし、前走の中京記念では18番人気と最低人気ながら優勝し、波乱を演じて重賞初勝利を挙げました。中団・後方で控える競馬スタイルですが、早めに中団へ上がっていき、直線では外から伸びて抜け出す競馬で快勝。鞍上の酒井騎手は同レースが初コンビでしたが、馬場のきれいな外目を追走し、3~4コーナーでスパートを開始する好騎乗でした。今回は石橋脩騎手へ乗り替わりとなりますが、早めに動いても踏ん張れる強い競馬を見せたことで、競馬もしやすくなるのではないでしょうか。パワーもあり、高速馬場だった阪神のJRAアニバーサリーでも勝利しているように、馬場で割り引くことも少ない馬です。勢いにそのままに連続好走する可能性は十分ありそうです。