サマー2000シリーズ第4戦「第51回札幌記念」がいよいよ8/23に開催される。G3レースが続いた夏競馬だったが約3ヶ月ぶりにG2レースが開催される。秋のG1戦線を目標に進めてくる実績馬や、夏に活躍してきた夏馬たちが激突する非常に見応えのあるレースである。
札幌記念の過去10年の勝馬を見てみると、前走がG1だった馬が4頭、そして前走がG3だった馬が6頭いる。逆に前走がG2とオープン特別〜準オープンだった馬からは勝馬は出ていない。
過去10年の札幌記念勝馬と前走のレース
2005 ヘブンリーロマンス 前走 クイーンS(G3)
2006 アドマイヤムーン 前走 東京優駿(G1)
2007 フサイチパンドラ 前走 クイーンS(G3)
2008 タスカータソルテ 前走 函館記念(G3)
2009 ヤマニンキングリー 前走 中京記念(G3)
2010 アーネストリー 前走 宝塚記念(G1)
2011 トーセンジョーダン 前走 宝塚記念(G1)
2012 フミノイマージン 前走 クイーンS(G3)
2013 トウケイヘイロー 前走 函館記念(G3)
2014 ハープスター 前走 優駿牝馬(G1)
前走がG1の馬は宝塚記念やダービーといったビッグレースから参戦してくる馬が多く、札幌記念が休み明け初戦のレースとなる。宝塚記念や日本ダービーは5、6月に開催されるので間隔は空いているが、各馬のレースでレベルの高いレースをしてきた馬の信頼度はやはり高そうだ。
前走がG3の馬も負けてはいない。4勝のG1馬に比べて前走G3の馬が6勝もあげていることから、必ずしも実績だけでは勝てないということがわかる。夏場に開催されるクイーンSや函館記念といった近々のレースできっちりと実戦経験を積んできた馬であるため、状態や調子の良さがある。
今年の札幌記念もG1から進めてくる実績馬たちが揃った。ラキシス(宝塚記念8着)、ラストインパクト(天皇賞春4着)、トーホウジャッカル(宝塚記念4着)の3頭だ。今年の札幌記念の人気上位を争う3頭である。
そして前走G3の馬は7頭出走。ダービーフィズ(函館記念1着)、ディサイファ(エプソムC3着)、ハギノハイブリッド(函館記念2着)、トウケイヘイロー(七夕賞7着)、ヤマカツエース(函館記念3着)、ステラウインド(七夕賞2着)、フレージャパン(小倉記念14着)の7頭だ。各馬叩いてきた上積みに期待ができる。
札幌記念は夏に行われ、洋芝、小回り、直線が短いなど、実力馬が素直に結果を出せるレースではないので実績のあるG1馬たちも楽に決して勝てるレースではない。定量戦とはいえ、今回は能力差だけで決まらない様なメンバー構成でもある。仕上がり具合がどの程度かを見極めるのが重要だと言えるだろう。
実力的にも格の違いを見せつけたいG1馬と、夏の最前線で力をつけてきた夏馬たちのプライドを賭けた闘いがいよいよ始まり、今週も北の大地を熱くする。