キャリアの浅い2歳若駒のレースということで各馬の評価が難しい一戦ですが、毎年同レースで重要視している要素は“持続力”です。
新潟の1600mは最初のコーナーまでの直線距離が548mと長いため、前半のペースは速くなりがちです。コーナーで一旦緩み、659mの長い直線での上がり勝負となることが多いのですが、600m以上の距離を全速力で走り切る必要があり、一瞬の切れ味だけではなく、長い直線で速い脚を維持する持続力が重要になります。同じ新潟の外回り1600mで上り1位で、勝利している馬はやはり注目しておきたいところです。
今年の出走予定馬でこの条件を満たしている馬は1頭のみ。ショックアクションです。
デビュー戦の阪神1400mでは3着に敗れましたが、新潟マイルの未勝利戦では外スタートから好位に付けじわじわ上がっていき、直線で先行馬を交わすと後続との差を広げて4馬身差の完勝を果たしました。
スタートが良く、マイルでもしっかり脚を溜めることができており、稍重で前半3F35.5と割と流れた中で11秒台の上がりが続けて使えているのは、持続力がある証拠と言えるでしょう。阪神1400mの新馬戦でも厳しいペースながら先行して3着に残しているので、この時点ですでに持続力の高さは見せていました。
追い切り評価の高かった馬のうちの1頭としても挙げさせて頂きましたが、1週前は栗東坂路で後半2Fで23.9の好ラップをマークしており、最終も楽な手応えで終いは1F11.8と速い時計をマークしています。
今の新潟は開催が進みタフな馬場になってきていますが、稍重で流れた中でも上がり最速をマークして快勝したショックアクションにとってはむしろ渋った方が好条件と言って良いでしょう。欧州マイル3冠馬のグレンイーグルス産駒と重厚な欧州血統を引き継いでおり、血統的にも重たい馬場の適性は高そうです。
ある程度の人気は集めそうですが、今年は新馬戦から期待度の高いシュヴァリエローズや、4馬身差の完勝を果たしたフラーズダルムが人気の中心となりそうで、配当妙味をもたらす馬という意味でも魅力的な1頭であると感じます。
ということで今年の新潟2歳Sは、持続力の高さが見込めるショックアクションを中心視した馬券で勝負したいと思います。