【加付式“連番の法則”】セントライト記念など先週の回顧・検証

JRAは21日、関東・関西・東海地区におけるパークウインズ、ウインズ、J-PLACEについての「発売レース拡大」を発表した。現在は、各競馬場の「前日発売レースとメインレース」に限られているが、26日からは「前日発売レースと第9R~12R」に増える。営業時間などは変わらないものの、営業再開ウインズもさらに増える模様。詳しくはJRAのホームページを参照いただきたい。

先週の主な記録や出来事としては、尾形和幸調教師(美浦)が、日曜中山8Rで現役151人目となるJRA通算100勝を達成した。また残念なお知らせとして、重賞2勝を挙げている現役競走馬のドレッドノータスが16日、栗東トレーニングセンターで死亡した。同馬は先週末に「疝痛」を発症し、腸捻転も疑われたことから緊急手術を受けたが改善が見られず、安楽死の措置がとられたとのこと。通算31戦6勝、昨年の京都大賞典(GⅡ)勝利は記憶に新しいところで、先月の札幌記念がラストランとなってしまった。合掌・・・。

さて先週行われた3歳のトライアル重賞。今年は牡牝ともに「3冠なるか?」で注目を集める秋華賞・菊花賞、両GⅠへのトライアルとなったが、土曜のローズSではオークスからの直行という王道組から、リアアメリアがオークス最上位の実力を発揮し、重賞2勝目を挙げた。一方、日曜のセントライト記念では夏の上がり馬バビットが、勢いそのままにダービーからの直行王道組を退け、こちらも重賞2勝目。馬券決着はともに連番の法則外の重賞となったが、土曜中京、日曜中山と2つのメインレースでは「一組連番」が10万超を演出した。

それでは、先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

9月19日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番1128.3
一組連番651145.8
同番23520.8
合計99--
出現率(%)75.075.0--
9月20日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番0000.0
一組連番861458.3
同番2028.3
合計106--
出現率(%)83.350.0--
9月21日
-中山中京合計出現率(%)
ALL連番0000.0
一組連番831145.8
同番12312.5
合計95--
出現率(%)75.041.7--

※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント

先週も2場開催となったが、土日月の3日間開催。合計72レースで、出現確率No.1の「一組連番」がジャスト半数「50%」の36レース、「同番」が10レース、「ALL連番」は2レースといった出現回数。前週の「稀に見る少出現・低出現率」から早速持ち直した。「ALL連番」だけは2週連続不調となったが、連番の法則全体では月曜中京のみ「41.7%」と50%に満たなかったものの、その他では順調な高確率出現となった。

まず「一組連番」は、中山で超多発。中山3日間36レース中22レースで出現し、確率としては「61.1%」。そして特筆すべきは、先週公開した「YouTube解説編『一組連番』」でお薦めとして紹介した買い方がさっそく大爆発。根拠など詳しくはYouTubeでご覧いただきたいが、前々週までのコラムで「買い目の絞り方が難しいので、データ取りをした上でヒントを公開する」と予告してきた買い方。その答え、「少点数かつ高額配当は同枠で狙って!」と公開したが、先週22回のうち9回で同枠の「一組連番」決着。その確率は実に「40.9%」で、平均配当は13万。10万超の「一組連番」7回のうち4回がこの同枠「一組連番」で確率に直せば「57%」。また爆発出現とまではいかなかった中京でも、14回のうち同枠「一組連番」は4回。確率に直すと「28.6%」で平均配当は12.2万。中山・中京トータルでみても、「一組連番」36回中13回記録の同枠「一組連番」は、確率「36%」で、平均配当は12.8万となった。10万超は全10回中5回でジャスト「50%」。是非、読者の皆さんには試していただきたいと思う。

先週の“同枠”による「一組連番」(3日間開催、中山・中京 各36R)
-中山中京
全体「一組連番」数22回14回36回
確率61.6%38.9%50.0%
“同枠”「一組連番」数9回4回13回
確率40.9%28.6%36.1%
“同枠”時の平均配当¥130,720¥122,630-
“同枠”時の最高配当¥474,300¥331,390-
“同枠”時の2場平均¥128,230-
10万超配当数7310
同枠の10万超配当数415
確率57.1%33.3%50.0%

そして「必ず爆発週は来ます!」とした「同番」がついに多数出現。3日間で全10回出現し、こちらは特に中京狙いが良かったようだ。中山・中京、回数は5回ずつとなったが、10万超の配当が中山1回に対して、中京は3回。内2回は、1番人気と注目3番人気との「同番」でのものとなった。1回の的中で充分な配当となることが多いのが「同番」の魅力。軸馬に対して相手は1頭(1点)だけなので、是非抑えていただきたい。

「ALL連番」は先週も不遇週となったが、土曜中山4Rでは3着同着で前記「同枠・一組連番」と「ALL連番」が同時出現。一組連番と分け合っても配当は69万(一組連番は47万)。この合わせて100万超の波乱を演じたのは、注目・5番人気との同枠・15番人気。「YouTube解説編『一組連番』」で説明しているが、軸を決めたら「同枠・一組」「ALL連番」「同番」に関わらず相手となる馬の人気は一切見ないことが寛容と言える。もし見る(見てしまった)なら「人気薄で止めるのではなく、逆にラッキーと捉えて積極的に買うべき」と重ねて申し上げておこう。

先週の「万馬券の宝庫」最終Rは、全6回中5回が万馬券。土曜中山と月曜中京の2回が10万超配当となり、この2回もまた「同枠・一組連番」でのものであった。公開早々、出現し過ぎた感も否めないが「狙って間違いない」と思うので、最終Rに限らず是非使ってほしい「馬券術」である。