8月23日札幌競馬場の5R2歳新馬(混合)に出走するミュゼジュリエットに注目しています。
父は今月17日に腹腔内腫瘍で死亡が確認されたマンハッタンカフェ、母はアメリカ出身のナン、母父はハイイールド。注目すべきは直系の両親よりも少しさかのぼります。
サイアーラインは言わずと知れたサンデーサイレンス系。さらに一代さかのぼり父の父の父となるHaloですが、サンデーサイレンスをはじめキングヘイローの母グッバイヘイローや南アメリカで7度リーディングサイアーに輝いたサザンヘイローなど世界中に子種をまき散らす大活躍をした種牡馬です。
そして、そのHaloの血が母の母の父としても出現しています。競走馬は1頭活躍すると爆発的に繁殖させてしまうため、父親の数は競走馬にくらべて非常にすくなくなってしまうのは仕方ないのですが、3代前に同じ馬が並ぶというのは例がないわけではないですが、珍しくもあります。
血統の用語でインブリード、クロスなどと言われますが、メリットはその血の持つ特性が非常に強く出ることで、反面同じことがデメリットともなりえます。
Haloの特性といえばサンデーサイレンスにも強く受け継がれた、厩務員を噛み殺そうとしたという逸話にも見られる気性の荒さでしょう。負けん気となるか、コントロール不能となるか、要注目です。
さらに、昨今ディープインパクトとのニックスで話題となるStormCatの血統も母の父の父として入っています。ファミリーラインはさほどの活躍のなかった血統ですが、ここで一つ華を咲かせて見せて欲しい、賑やかな血統のミュゼジュリエットの出走を楽しみに待ちましょう!