秋の短距離王者決定戦「スプリンターズS」へ向けて各馬が最終追いきりを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。
グランアレグリア(牝4、藤沢和雄厩舎)
9/30(水)美浦・南W(良)5F67.1-4F52.0-3F38.2-1F12.3(馬なり)
C.ルメール騎手を背に美浦南Wを2頭併せ。僚馬アブソルティスモ(オープン)を2馬身追走し、序盤は折り合いに専念してゆったりと進め、直線で内から軽く追われて馬体を併せると、ラスト1Fは12.3と力強く伸びて併入した。鞍上のルメール騎手が「体が大きくなっていてビックリしました。」とコメントしているように、馬体はさらにボリュームを増している感がある。1週前も南Wを2頭で併せて5F67.0-1F12.5と時計も出してきており、好調ぶりが伺える。もともと前向きさもあった馬だが、支持を待てる落ち着きを見せており、気性面の成長も見られた。万全の態勢を整えていると言って良さそうだ。
レッドアンシェル(牡6、庄野靖志厩舎)
9/30(水)栗東・坂路(良)4F53.1-3F38.8-2F25.1-1F12.8(強め)
栗東坂路を単走。馬なりで進め、ゴール前に強めに追われると推進力のある走りで好ラップを刻んでフィニッシュした。体重がありそうな助手を乗せながらもキビキビとしたフットワークを見せており、活気も十分。1週前はM.デムーロ騎手を背に坂路を単走で追って4F52.5-1F12.4を馬なりでマーク。先週・最終とラスト2Fはしっかり速い時計を出しており、2週連続で前向きさを感じさせる内容の追い切りを消化している。ブリンカーの効果も出ており集中力が増した感もある。活気溢れる走りからも、水準以上の出来にあると見る。
ライトオンキュー(牡5、昆貢厩舎)
9/30(水)栗東・坂路(良)4F54.3-3F38.7-2F24.7-1F12.4(馬なり)
古川吉洋騎手を背に栗東坂路を単走。馬場の真ん中から外へ出され、軽く追われると最後まで手応え良く伸びて馬なりのままフィニッシュ。反応は良く終いのフォームも崩れず、余力たっぷりの足捌きで気配の良さがうかがえた。1週前は坂路で一杯に追われて4F52.2-1F12.3をマークし、日曜も4F54.7-1F11.9の好時計を出しており、負荷もかけられている。夏はすでに3戦使われているが、疲れや反動も見られず、中間の気配も良い。高い状態をキープしてるように見える。