夏の新潟開催ラストを飾るのは「新潟記念(G3)」です。昨年は人気上位が尽く飛んで三連単で38万円、一昨年は10番人気が優勝し55万円、その前の年は31万円、2008年の年においては二桁人気の馬が2頭も絡んで102万円という高額配当を次々に出しています。30万円以上が4回、10万円以上が5回と荒れまくり。過去10年間の三連単配当の平均額は31万5,613円と高額で、知る人ぞ知る荒れるレースとして有名です。
コースは新潟芝2000m、サマー2000シリーズの最終戦です。シリーズ戦のトリを飾る競争でもありますが、トリを飾る競争に相応しく波乱多きレースとして新潟を盛り上げてくれています。
いくらなんでも荒れすぎ?考えられる”2つ”の原因とは?
なぜこんなにも荒れるのでしょうか?これには「ハンデ」と「適性」が大きく関わっていると筆者は考えます。まずハンデについてですが、夏競馬は荒れるなんてジンクスがありますが、これはおそらく夏競馬にハンデ戦が多いからだと考えます。実際斤量を見極める事ができている人は少なく、予想を困難にしているのでしょう。予想に「ハンデ」という材料が追加されることで、予想のレベルはいっそう難しくなります。ハンデはあくまで数ある判断材料の一つです。ハンデに惑わされすぎないように予想することが重要です。
次に適性についてですが、多くの競馬ファンがご存知かと思いますが、新潟競馬場のコースというのは非常に変わった形状をしております。新潟記念が行われる芝2000mはスタートから3コーナーまでの距離が1000m近くもあり、2000mのコーナーが2つは日本でここしかありません。まさに適正がものを言う特殊なコースとなっております。同じサマー2000シリーズの小倉記念や函館記念などの成績に惑わされ、コース適正をないがしろにしてしまっているファンは少なく無いでしょう。過去成績だけでオッズが吊り上がり、荒れるレースとなってしまうのです。
他にも荒れる要素は探せば出てきそうですが、ハンデと適性をうまく読めていないことで予想を外してしまう人は多いのではないかと考えます。今年の人気上位の有力候補も取捨選択が非常に難しそうですね。
新潟の適性を重視するなら同条件の新潟大賞典を制したダコール、条件戦ですが新潟2000m以上で掲示板を外していないエーシンマックス、2014年の新潟記念の2着馬クランモンタナなどは魅力です。新潟の成績が【1-1-1-4】のサトノギャラントも新潟は結構走っていますね。まだ人気も不明なのでわからない面も多いですが、現時点では新潟大賞典を勝ったダコールあたりが面白いのではないかと思っています。
まだ枠順も確定前の段階での見解となっておりますので、ご了承ください。それでは、くれぐれもハンデと適性に惑わされすぎないよう、しっかりと見極めて予想するよう心がけるようにしましょう。皆様の健闘を祈ります!