JRA、馬券購入の上限額を設定可能に。ギャンブル等依存症対策の一環

JRAは5日、11月20日(金曜)より、ギャンブル等依存症対策の一環として、電話・インターネット投票において購入できる上限額を利用者自身で設定できる制度を開始することを発表した。電話・インターネット投票で馬券を購入する際、一定期間に購入できる上限額を100円単位で設定できるようになり、0円に設定し、購入できなくすることも可能という。上限額設定後、180日間は解除や増額はできず、減額のみ可能となる。詳細は以下の通り。

■対象会員(利用者)

  • 即PAT会員・A-PAT会員・JRAダイレクト利用者・担保ARS会員

■設定上限額

  • 電話・インターネット投票において購入できる上限額を利用者自身で設定可能(100円単位、0円での設定も可能)。
    ※0円で設定した場合、電話・インターネット投票での購入申込みが利用できなくなる。

■設定方法

  • 利用者自身が、電話・インターネット投票における勝馬投票券発売時間帯に「設定サイト」(11月20日(金)から開設予定)にて設定が可能。

■その他

  1. 上限額の設定以後180日間は、設定の解除および設定額の増額はできない。なお、設定額の減額は随時可能。
  2. 払戻金の有無にかかわらず、上限額を超えての購入はできない。なお、出走取消または競走除外に伴う返還分については再度の購入が可能。
  3. 即PATおよびA-PATについては、上限額の対象に地方競馬および海外競馬の購入金額も含む。

JRAはこれまでもギャンブル依存症への対策を行ってきており、具体的には、家族からの申告に基いてインターネットでの競馬の投票券販売を停止する制度を2017年の12月28日から導入しているが、利用者自身による公営ギャンブルへのアクセス制限は初めてのこと。

参考:JRA