天皇賞秋をはじめとした中距離G1戦線へと繋がる一戦ということで、注目度の高い一戦の毎日王冠。今年は3歳世代トップクラスのサリオスが出走するということで、世代レベルを図る上でもこの馬がどういった競馬をするかは多くのファンが注目し、期待するところでしょう。ただ、夏の3歳馬の成績不振からも世代レベル全体としては高い評価は難しいというのが個人的な世代の印象です。
とは言え、サリオスについてはさすがに世代トップクラスということで、今回は出走馬のレベルも決して高いわけではないので、他の同世代の馬と比べて不安は少ないとも言えます。今回は能力の評価も当然必要ですが、今週は雨の日も多く週末も台風の影響で馬場が悪化する可能性が高く、重馬場適性の高さを重要視したいと思います。サリオスは稍重の皐月賞・2着の実績がありますが、瞬間的なキレが発揮できる馬場の方が本来の力を出せると感じるので、今回は重馬場適性の高さがよりある馬を本命視したいと思います。
その馬は同じ3歳馬のサトノインプレッサです。
NHKマイルC・13着、日本ダービー・4着とサリオスには劣る成績ですが、2月のこぶし賞では重馬場のスローを後方から進め、直線外からスムースに差し切って快勝。続く3月の毎日杯では稍重でややハイペースをまた後方から進め、最内を回って、直線はやや待たされてから狭いところを割って抜け出して快勝しました。タフな馬場でもしぶとい持続力を見せており、ダービーでも良馬場でしたが雨の影響で時計はかかっていたので、4着に好走できたのは馬場が味方したとも言えそうです。
サドラーズウェルズの血を持っており、血統的にも力の要る馬場は得意である可能性は高そうです。ということで今年の毎日王冠は、重馬場適性の高さを重要視してサトノインプレッサを本命視したいと思います。