今週はエリザベス女王杯の前哨戦で古馬牝馬限定の「府中牝馬ステークス」が開催。秋の天皇賞やマイルCSを狙ってくるG1級の牝馬も多く、秋の古馬牝馬G1戦線を占う意味でも注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみましたので、各馬を考察してみたいと思います。
ラヴズオンリーユー(牝4、矢作芳人厩舎)
昨年オークスを制し、エリザベス女王杯でも3着に好走したラヴズオンリーユー。今年は休み明けのヴィクトリアマイルで7着に敗れるも、2戦目の鳴尾記念で2着に好走し、明け2戦目で着順を上げてきました。昨年の秋以降は人気を下回る結果が続いているものの、ここでは地力上位の存在。7着に敗れたヴィクトリアマイルも久々のマイル戦で、中止となったドバイ遠征帰りの影響も響いたと考えれば、度外視しても良さそうです。秋のエリザベス女王杯で昨年3着の雪辱を果たすためにも、ここは勝利で弾みを付けておきたいところでしょう。
ダノンファンタジー(牝4、中内田充厩舎)
牝馬限定の重賞は4勝と牝馬路線では実績上位のダノンファンタジー。今年は阪神牝馬S・5着、前走のヴィクトリアマイル・5着と近走は掲示板止まりとなっています。ただ、マイルは少々忙しかった印象もあり、昨年1800mのローズSではレコード勝ちを収めており、1800mへ替わる点は好材料でしょう。重賞勝ちはG1へのステップがほとんどで、前哨戦には強い馬ということもあり、ここは同馬の得意な条件が揃っています。
トロワゼトワル(牝5、安田隆行厩舎)
前走の京成杯AHを勝利し、連覇を達成したトロワゼトワル。昨年は日本レコードで逃げ切り、今年は2番手追走から好位からの競馬で快勝と、ハナを切らなくても好走できる事を証明しました。短距離路線からマイル路線へ転身してからも好走できていますが、1800m以上の距離へは今回が初出走となります。距離は未知数ですが、東京コースはヴィクトリアマイル・4着の実績からも適性は高そうで、ここは高いパフォーマンスを発揮する可能性が高そうです。