東京競馬の土曜メインは阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦「アルテミスステークス」です。年末の女王決定戦然り、翌年の牝馬クラシック路線を占う上でも見逃せない一戦と言えるでしょう。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
ソダシ(牝2、須貝尚介厩舎)
7月に函館の1800mでデビューしたクロフネ産駒のソダシ。続く前走の札幌2歳Sでは好位から進めて早めに抜け出し押し切る強い競馬で快勝し、重賞初制覇を達成しました。新馬戦に続く無傷の2連勝で、2歳コースレコード達成、史上初の白毛馬による芝のJRA重賞制覇と勝ちっぷりだけでなく歴史的快挙を果たしたことで一躍注目を集める存在となりました。近2戦は洋芝適性の高さがあったことも好走要因としてありそうですが、長く良い脚が使え、早めに動いても粘れる強さがあります。東京のマイルでどこまでのパフォーマンスを発揮できるか注目です。
ユーバーレーベン(牝2、手塚貴久厩舎)
6月に東京の1800mでデビューしたゴールドシップ産駒のユーバーレーベン。雨で不良馬場となった東京のデビュー戦では中団から進めて外を差して快勝。続く前走の札幌2歳Sではスタートで遅れるも、道中ポジションを上げていき、早めに動いて外を回って2着に好走しました。直線序盤で勝ち馬ソダシに突き放されるもゴール前はクビ差詰め寄る競馬をしており、使える脚は長そうです。新馬戦は東京でしたが不良馬場でしたので、時計の速い馬場への対応がカギとなりそうです。
ウインアグライア(牝2、和田雄二厩舎)
6月に東京の1600mでデビューしたマツリダゴッホ産駒のウインアグライア。好位内から進めて直線は間を割って快勝し、8番人気の低評価を覆す強い内容でした。続くオープンのコスモス賞では3番手追走から、直線は残り200mで先頭に立つとそのまま押し切る好内容の競馬で快勝しました。先行した上で速い上がりが使える点は魅力で、東京マイルの勝利実績がある点も好材料です。