今週は天皇賞秋。最大の注目はG1・8勝という偉業がかかったアーモンドアイだろう。前走の安田記念は単勝オッズ1.3倍という断然人気に推されるも2着。天皇賞秋は昨年3馬身差で完勝。距離延長がプラスとなりそうなここで巻き返し、金字塔を打ち立てることができるかどうか。
最強牝馬と謳われるアーモンドアイも5歳秋。ピークが過ぎ始めてきてもおかしくない頃でもあり、前走の安田記念はグランアレグリアに2馬身半差を付けられ、同馬には完敗。最後の直線もいつもの伸びは見られなかったという声もある。
ただ、前走の安田記念は稍重でやや時計のかかる馬場だったことも敗因としては考えられる。今の東京は同馬にとって力を発揮しやすい馬場だろう。前走の2着でピークが過ぎたと見るのはいささか早計に過ぎるのではないだろうか。
また、レース前から懸念されていた初の「中2週」の強行ローテーションも響いた可能性もある。国枝調教師がレース後に「表向きは何ともなかったけど、(レース間隔が)短いのが影響したのかな」とコメントしているように、レース間隔の短さも影響した可能性がある。十分に間隔をあけてレースに臨むのがこの馬のパターンでもある。しっかり間隔開けてのここはこの懸念材料も無くなるだろう。
所属するクラブの規定によりアーモンドアイは来春までに引退することになり、陣営としてもこれまでのキャリアを潰すような無茶は極力させたくないところではあるだろう。しかし、史上初のG1・8勝という偉業にリーチがかかっている状況で、前走あった懸念材料も無くなるここは、連覇と偉大な記録達成に期待したい。