秋の中距離王決定戦「天皇賞秋」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。
アーモンドアイ(牝5、国枝栄厩舎)
10/28(水)美浦・南W(良)5F64.6-4F50.1-3F36.8-1F12.5(馬なり)
C.ルメール騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。僚馬アンティシペイトとロジスカーレットを先行させ、コーナーで内から差を詰めると楽な手応えのまま突き放してアンティシペイトに2馬身、ロジスカーレットに5馬身差を付けて先着した。1週前もルメール騎手を背に南Wを3頭で併せて馬なりで5F65.0-1F12.8をマークし、最先着でゴールした。1週前も最終もしまいの反応を確かめる程度と内容的には変わりないが、抑えを利かせ気味だった1週前と比べ、最終では迫力と鋭さの増した抜群の動きを見せており、いよいよ態勢が整った。
ダノンキングリー(牡4、萩原清厩舎)
10/28(水)美浦・南W(良)5F67.0-4F52.5-3F38.8-1F12.9(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。僚馬オーバーディリバーを2馬身追走し、ゴール前で内から並びかけ、余力十分に併入した。制御が効いており終始落ち着いた走りだったが、前走時のようなムキになる面がなく、軽快さのある動きを見せた。1週前は南Wを3頭併せで一杯に追われ5F67.1-1F12.6をマークし、2頭に2馬身差以上をつけて最先着。1週前に強く負荷をかけ、最終は馬なりという追い切りはこの馬のいつも通りの調教パターン。しっかり態勢は整った。
スカーレットカラー(牝5、高橋亮厩舎)
10/28(水)栗東・CW(良)6F83.7-5F66.6-4F51.-3F37.2-1F11.6(強め)
太宰啓介騎手を背に栗東のCWコースを2頭併せ(レースは岩田康誠騎手)。僚馬プレイヤーズハイを先行させ、直線で外から並びかけると強めに追われて一気に突き放して3馬身差を付けて先着。追われてからの反応は良く、フットワークも力強く迫力があり、抜け出してからも集中できていた。1週前はCWコースを2頭併せで強めに追われて6F82.8-1F11.4をマークし3馬身差で先着しており、2週連続で豪快な伸び脚を披露した。3ヶ月ぶりでも仕上がりは絶好。