リオ五輪、台風の連続発生、解散や逮捕と賑やかな芸能界、今年の夏はイベント盛り沢山で大盛り上がりでしたね。盛り上がった残暑続きのアツイ夏も、ようやく終わりを告げようとしております。夜にはコオロギの鳴き声なんかも聞こえるようになり、徐々に気温も過ごしやすくなってきましたね。
競馬界では新潟、小倉、札幌の開催が終了し、先週で夏競馬が終了しました。しかしサマーシリーズは今週も継続。中山ではサマーマイルシリーズの「京成杯AH」、阪神ではサマースプリントシリーズの「セントウルS」が開催されます。とくにセントウルSは秋のG1「スプリンターズS」の重要な前哨戦としても有名で、今後のスプリント路線を占う上でも注目される一戦です。
ビッグアーサー軸で間違いないか?不安要素は?
今年のセントウルSの目玉はなんといっても高松宮記念をコースレコードで制した春のスプリント王・ビッグアーサーの出走でしょう。ここを勝てば春秋スプリントG1制覇に向けて大きな弾みをつけることができます。
鞍上は勝った前走の高松宮記念で手綱を握った福永祐一騎手が引き続き騎乗、気性も良くスタートも良い、1200m戦を主戦場とし成績も抜群【7-2-1-1】、サマースプリントシリーズの勝ち馬が一頭も出て来ておらずメンバーのレベル的にも抜けている、とこのように、この馬を推せる内容はたくさんあります。
これだけプラス材料があると逆に不安要素が気になります。どんな不安材料があるか挙げてみたいと思います。阪神はやや重めの芝ですが、高速馬場で力を発揮するビッグアーサーにとっては開幕週とは言え手こずる可能性があります。他にも、本番のG1に向けての叩き台ということを考えると鞍上の福永騎手がセーブ気味の騎乗をする可能性も大いにあります。展開についてはハイペースで消耗する形になればベストですが、セントウルSは前残りを許すことも多い傾向にあります。ペースや展開の手助けと、勝ち切れるかどうかというところがポイントとなるでしょう。
レースの傾向としては近5年は毎年1番人気が馬券に絡んでおり、複勝率で見れば優秀です。同じく人気上位が予想される馬にはダンスディレクターやネロがおりますが、ダンスディレクターは怪我と長期休み明け、ネロは坂のある阪神で耐えれるかなど馬券圏外に飛ぶ可能性の高い馬が揃っています。
不安材料もなくはないビッグアーサーですが、不安材料は他のどの出走馬にもあることです。やはりここはプラス材料の多いビッグアーサーを軸にするのが一番無難かもしれませんね。素直に相手探しに力を入れるのが的中に繋がりそうな気がします。