東京競馬場の日曜メインは名物ハンデ重賞「アルゼンチン共和国杯」です。ジャパンカップや有馬記念の前哨戦という位置づけでもある一戦で、過去の好走馬の多くが後の中長距離G1で勝ち負けを演じております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
ユーキャンスマイル(牡5、友道康夫厩舎)
今年初戦の阪神大賞典を制し、重賞3勝目を果たしたユーキャンスマイル。ジャパンCに照準を定めたローテーションで秋はここから始動してきました。春の天皇賞では6番手の内々と絶好のポジションから直線で最内に飛び込みましたが、最後は伸びずに4着に敗れました。明確は敗因が見当たらないだけに今回の評価が難しいところですが、重賞2勝を挙げている左回り替わりということで適性のより高い舞台のここは好勝負が期待できそうです。
オーソリティ(牡3、木村哲也厩舎)
弥生賞は3着に敗れるも、青葉賞を快勝し重賞初制覇を果たしたオーソリティ。その青葉賞でマークした2分23秒0は、コントレイルが勝った日本ダービー2分24秒1を大きく凌ぐ好時計。しかし、前走後に左第1指骨剥離骨折が判明し、戦列を離脱。骨折からの長休明けで過度な期待はし難いですが、切れる末脚が武器で、東京コースと相性は良さそうです。
サンレイポケット(牡5、高橋義忠厩舎)
夏競馬のラスト、新潟記念で3着に好走し、続く毎日王冠でも3着に好走したサンレイポケット。2500mは初となりますが、6月のジューンSで東京の2400mを勝利しており、消耗戦に強いタイプなだけに距離延長はむしろ歓迎でしょう。今年はこれで8戦目と使われていますが、元々が叩き良化型でもあり、3戦目となるここはパフォーマンスを上げてくる可能性が高そうです。