東京競馬の土曜メインはダートマイルのG3「武蔵野S」です。2014年から1着馬にチャンピオンズカップの優先出走権が付与されたことで、出走してくるメンバーのレベルも近年は上がってきた印象があります。今年は一体どんな馬が揃ったのでしょうか?というのことで今回は、出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
タイムフライヤー(牡5、松田国英厩舎)
昨年夏にダートへ転身したタイムフライヤー。昨年の武蔵野Sでは中団から進めて外めから進出し、2着に好走。今年はフェブラリーSでも5着に善戦し、前走のエルムSを優勝し、悲願のダート重賞初制覇を達成しました。近2戦は1700mを連勝しており、素質開花となった今なら昨年以上の走りを見せてくれそうな気配があります。この後のチャンピオンズCへ向けて弾みをつけるためにも、ここの勝負気配は高いと考えています。
モズアスコット(牡6、矢作芳人厩舎)
今年からダート路線に転身したモズアスコット。初戦の根岸Sをいきなり快勝し、続くフェブラリーSも1番人気の期待に応えて見事快勝しました。2走前のかしわ記念で6着に敗れましたが、前走の南部杯マイルCSでは番手から4コーナーで先頭に立つ積極策からクビ差の2着に好走し、かしわ記念の負けを払拭する走りを見せました。力の要るダートよりは軽いダートが合っている印象で、東京のダートマイルはベスト舞台でしょう。
サンライズノヴァ(牡6、音無秀孝厩舎)
ダート重賞・4勝の実績を持ち、2018の武蔵野Sの覇者でもあるサンライズノヴァ。今年はフェブラリーSとかしわ記念で3着に好走し、プロキオンSを快勝、前走の南部杯マイルCSでも4着と近走は安定しています。秋は2戦目でひと叩きされた今は状態面の上積みも大きそうです。昨年の武蔵野Sは59kgを背負って5着でしたが、今年は1kg軽い58kgで参戦ということでチャンスは十分にあります。