【加付式“連番の法則”】アルゼンチン共和国杯など先週の回顧・検証

11月3日、日本政府は20年秋の叙勲者を発表。中央競馬界から「岡部幸雄元騎手(72)」、「中村均元調教師(72)」が旭日小綬章を受章した。岡部元騎手はご存じの通り、今秋話題となった「無敗のクラシック三冠馬」初代のシンボリルドルフの主戦を務めたのをはじめ、タイキシャトルで海外GⅠ初制覇。史上初のJRA通算2,500勝を達成し、歴代2位の勝利数を挙げた。また中村元調教師は、84年にトウカイローマンでGⅠ初勝利(オークス)。武豊騎手のデビュー(87)年には積極的に騎乗を任せ、今や重賞最多勝を誇る同騎手の重賞初勝利もトウカイローマン(京都大賞典)。日本調教師会の会長を3期6年務めるなど多大な功績を残した。

さて、3週続けて沸いた歴史的快挙のGⅠ熱から一旦離れ、先週は今冬GⅠへの前哨戦となるGⅡ、GⅢ戦をメインに開催された。11月7日(土)からは、各競馬場への入場制限がそれまでの3倍以上数に緩和され、コロナ禍以前の状態には程遠いものの、メイン競走前には拍手も聞こえるようになった。

そして、土曜に行われた2重賞はともに連番の法則決着。東京メイン「京王杯2歳S(GⅡ)」では「同番」決着で10万配当、阪神メイン「ファンタジーS(GⅢ)」においては「同枠・一組連番」で2.5万配当を演出。翌日曜にも阪神メイン「みやこS(GⅢ)」で「同枠絡みのALL連番」決着で4万配当と、土日重賞で綺麗に法則全3組揃い踏み。メイン以外でも2回の100万超配当をはじめ、法則決着の活躍週となった。

それでは、先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

11月7日
-東京阪神福島合計出現率(%)
ALL連番112411.1
一組連番6451541.7
同番232719.4
合計989--
出現率(%)75.066.775.0--
11月7日
-東京阪神福島合計出現率(%)
ALL連番03038.3
一組連番5241130.6
同番122513.9
合計676--
出現率(%)50.058.350.0--

※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント

先週は「一組連番」の出現数が27レースと、これまでの通常時よりも出現率が下がった。しかしながら、出現データをご覧いただくと一目瞭然だが先週は「同番」が実に12レースと大爆発出現。このため「一組連番」が減った、という見方が正解かと思う。「ALL連番」は東京では1回だけとなったが、京都で4回と多く出現し、全体としては先週も「50.0%~75.5%」の高確率を維持した出現となった。

「一組連番」は、全体の振り返り通り出現回数が通常時より少な目。ただ土曜阪神メイン「ファンタジーS」では、前記の通り同枠・一組連番決着をみせ、回数的にも日曜阪神で「2回」と著しい減少が見られた他は、3分の1から半数近くで現れた。日曜東京2Rでは「注目・3番人気」との同枠・一組連番決着で約35万配当。そして、目立ったのは福島開催。土曜は出現5回中3回が同枠・一組連番で、6Rには福島でも「注目・3番人気」との同枠から約20万配当が出現。同枠絡みではなかったものの3Rには、約180万の超高額配当も記録し、5回すべて万馬券。日曜も勢い衰えず、4回の出現すべて万馬券。内2回の同枠・一組連番では12万、6万の高額配当となった。狙い易い「同枠・一組連番」、ご自身の軸馬から是非チャレンジを。

「同番」は、コラム開始以来の歴史的爆発出現週となった。土曜だけで3場計7回出現し、東京2回、阪神3回、福島2回と偏りもなく現れた。土曜東京は、とにかく配当が凄かった。準メイン「ノベンバーS」では3頭すべて人気薄で、狙って的中させるにはかなりの難度といえるが、その配当は過去最高の588万。どんな人気薄でも狙った軸馬の「同番」は抑えてほしい。続くメインの「京王杯2歳S」でも連続「同番」決着で、11.5万の高額配当となった。阪神・福島の土曜はともに1Rで高配当。阪神は2・3番人気の「同番」から31万、福島は注目人気からひとつ下の6番人気との「同番」から9万、という高額を記録した。日曜も3場計5回と多数出たが、配当的に一発回収と魅力的だったのは阪神か。9Rで1番人気との「同番」から3万配当を出すと、続く10Rでも連続出現し「注目・3番人気」との「同番」から約15万配当となった。先週のような爆発出現一発回収の高額配当が実現した開催は、まさに真価を発揮した「同番」週といえた。

前週に爆発出現した「ALL連番」は、通常出現率に戻った。そして先週も同枠・一組連番が絡んでの「ALL連番」は目立った。出現全7回中5回を占め、土曜福島8Rでは1番人気との同枠人気薄に2番人気との3頭で10万。そして出現3回の日曜阪神ではすべて同枠2騎絡みの「ALL連番」で、前記通りメインの「みやこS」では1番人気クリンチャーが勝利しても同枠・一組連番の2・3着で3連複・3連単ともに万馬券。「一組連番」「同番」よりも購入点数は絞れる長所を生かし、是非的中を逃さないようトライしていただきたい。

「万馬券の宝庫」最終Rは、久々に不発。土曜は法則決着が2場ながら、配当は3場とも「1万未満」。日曜も福島のみ20万配当となったが、他2場は1~2万配当ですべて「法則外」決着となった。ただ、最終Rに限ってはこうした低配当の方が珍しいくらいなので、是非とも法則率かつ超高額の一発逆転には「最終R」をお勧めすることに変わりない。