チャンピオンズカップの前哨戦「武蔵野S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。

タイムフライヤー（牡5、松田国英厩舎）

11/10（火）栗東・CW（良）6F85.7－5F69.1－4F53.8－3F38.9－1F12.2（馬なり）

栗東CWコースを単走。馬なりで進めて馬場の外ラチ沿いを駆け抜け、楽な手応えのまま伸びてラスト1F12.2をマーク。力みのないスムーズな走りで、追われてからの反応は速く、スピードの乗りも良いシャープな動き。最終の全体時計は目立った時計ではないが、1週前にはルメール騎手を背にCWコースで追われて6F80.8－1F11.9の好時計をマークしているので、最終も馬なりで流してこの内容なら十分。

モズアスコット（牡6、矢作芳人厩舎）

11/11（水）栗東・坂路（良）4F52.1－3F37.8－2F24.9－1F12.8（馬なり）

栗東坂路を2頭併せ。馬なりのまま馬場の外ラチ沿いを駆け上がり、併せ馬の内から並びかけてジワジワと伸びて、そのまま突き放して1馬身先着した。体重のありそうな助手を乗せながらも楽な手応えのまま併せた馬を突き放す好内容。1週前は栗東坂路で4F50.5－1F12.0の好時計をマークしており、推進力のある走りを披露。前走の疲れは感じられず、好気配。

ワンダーリーデル（牡7、安田翔伍厩舎）

11/11（水）栗東・坂路（良）4F51.7－3F37.9－2F25.1－1F13.1（一杯）

栗東坂路を2頭併せ。僚馬オメガレインボーの内から早めに追われて、クビ差先着した。長めに追われて負荷をかけられており、強めに追われた相手に抜かせず最後まで集中した走りでゴールした。休み明けの前走を使って状態が上向いてきた印象。ラスト1Fの時計はそこまでだが、全体時計が出てラストのラップを落とすというのがこの馬の特徴で、全体でこの時計が出ていればこの馬の水準はクリアしている。