【京阪杯2020予想】来年のスプリント路線を占う一戦!レッドアンシェルやカレンモエなど出走予定馬を考察

阪神競馬の日曜12Rは今年最後の芝スプリント重賞「京阪杯」です。スプリンターズSで一区切り付いたスプリント路線ですが、来春の高松宮記念へ向けた幕開けを告げる位置づけとなる重要なレースでもあります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。

レッドアンシェル(牡6、庄野靖志厩舎)

今年はCBC賞で3着、北九州記念で1着に好走し、サマースプリントシリーズを優勝したレッドアンシェル。前走のスプリンターズSでは6着に敗れましたが、関東方面への遠征競馬では結果を出せておらず、舞台適性が悪かった可能性もありそうです。阪神開催となるここは巻き返しが期待できそうで、2着馬とは0.4秒差だった前走を物差しにすると、このメンバーなら十分勝ち負けするでしょう。

カレンモエ(牝4、安田隆行厩舎)

デビューからの8戦すべて1番人気と期待の高さが窺えるロードカナロア産駒の4歳牝馬、カレンモエ。母はスプリントG1・2勝のカレンチャンで、父母はともに名スプリンターというスプリントに特化した良血馬です。これまで一貫して1200mを使われており、昇給初戦は惜敗続きもその後はしっかり勝ち切り着実に力を付けてきています。前走の長篠Sを快勝し、ここに来てようやく素質と体が噛み合ってきた感じがします。スタートも良く、短距離を戦うのに必要な素質とセンスは揃っている印象で、この路線では期待度の高い1頭です。

プリモシーン(牝5、木村哲也厩舎)

今年初戦の東京新聞杯を制し、重賞3勝目を果たしたプリモシーン。ヴィクトリアマイル2着もある実績馬ですが、マイル路線を主戦場としており今回が初のスプリント参戦となります。2走前のヴィクトリアマイルでは2番人気に推されるも、スタートでやや後手を踏む不利もあり8着敗退。名誉挽回を期した前走の関屋記念も伸びずに15着惨敗と、近走は追われての反応が今ひとつという印象です。今回は3か月半ぶりの実戦で、2F距離を短縮させるショック療法で変わり身を図ります。