例年京都で開催される京都2歳ステークスですが、今年は阪神で開催ということで、同コースの適性が高そうな馬から狙っていきたいと思います。

阪神の芝2000mは内回りコースを使用。最初のコーナーまでの距離は325mと短めですが、スタート直後には上り坂があるため、ペースはあまり速くなりません。ただ、内回りコースのためか、外回りの1600mや1800mほど瞬発力勝負にはならず、むしろゴール前の坂を力強く越えられるタフさが要求される傾向にあります。

バスラットレオンの新馬戦は逃げてスローに落として押し切る好内容で、勝ちタイムはオークス馬のソウルスターリングが勝った時とほぼ同タイム。上がりの時計も優秀で、内容も申し分ない競馬でした。

続く札幌2歳Sは開催最終週という荒れた馬場で、1000m通過59秒2という速いペースの中で番手追走。必然的に消耗度は勝ち馬のソダシよりも大きいという状況でも勝ち馬から0.3秒差の3着にまとめる好内容でした。これは勝ち馬以上に評価できる競馬であったと感じます。その勝ち馬ソダシはその後のアルテミスSを勝利していることからも、重賞級の能力は十分兼ね備えていると考えて良いでしょう。

新馬戦ではスターとの速さと折り合いの良さを証明し、札幌2歳Sでは打って変わってタフな展開の持久力勝負でも大健闘。阪神内回りなら持ち味の先行力も活かせそうで、2枠2番という枠も立ち回りの良さが活きる好枠です。ペースが速くなりにくいここなら展開も向いてくる可能性は高いはずです。また、距離は1F伸びますが、新馬戦の折り合いを見ても距離延長は問題ないと見ます。

ということで、今年の京都2歳Sは、少ないキャリアの中でも十分な力を示しているバスラットレオンを中心視した馬券で勝負したいと思います。