JRAジャパンC(2020)の“本命”と“対抗”はこの馬だ!

史上初の三冠馬3頭集結ということで、見応え十分の一戦となりそうな今年のジャパンカップ。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの激突が何と言っても一番の見どころでしょう。

まずはこの三強の中で見ていきますと、3歳の世代レベルをどう評価するかでコントレイルとデアリングタクトの2頭については判断することが出来るのではないでしょうか。

今年の3歳世代は古馬との重賞で苦戦を強いられ、10月にダート重賞のシリウスSをカフェファラオが制したのが初めての勝利でした。そして同じく10月に行われた毎日王冠を皐月賞とダービーで2着に入ったサリオスが、11月に行われたアルゼンチン共和国杯を青葉賞馬のオーソリティが制し、世代の対古馬重賞勝利数は現在3となっています。

近走でようやく例年並みの勝ち星を挙げてきましたが、NHKマイルCの勝ち馬ラウダシオンや、同3着のギルデッドミラー、ダービー出走組のブラックホールやワーケアといった同世代が古馬重賞で着外に敗れるなど、不振が続いている点は気がかりです。コントレイルとデアリングタクトの古馬との力関係はまだ不透明ですが、3歳世代の水準を評価するのはこの2頭がここで初対戦を済ませてからでも遅くはないという感じがいたします。

となると、やはりここは弱点の少ないアーモンドアイを中心視するのが妥当そうに思えます。ただ、今の東京の馬場は例年よりもタフな点や、中3週というローテーション、距離適性などこの馬にも不安材料はあるので、3歳世代レベルの不透明さと比較した場合、どちらをより不安視するかでこの3頭に関しては評価出来るのではないでしょうか。

今回私の個人的な見解といたしましては世代レベルをより重視したいと感じていますので、ここはより安心して買えるアーモンドアイを最有力視したいと思います。

問題となるのは相手ですが、ここも3歳世代のレベルの不透明さを重要視し、古馬勢から狙います。アーモンドアイ以外の古馬勢で一番有力視しているのは、前走京都大賞典を制したグローリーヴェイズです。

東京コースが未経験という点が最大のネックではありますが、左回りの実績はありますし、2400mの重賞3勝という実績や、中6週の叩き2戦目という良いローテーション、時計のかかる馬場への高い適性など、好条件も多く揃っています。

昨年の香港ヴァーズでは香港の今年の年度代表馬であるエグザルタントや、G1・4勝のラッキーライラックに勝利していますし、昨年の天皇賞・春ではフィエールマンを相手に鼻差の2着に好走しており、能力の高さは十分に示しています。

ある程度の人気は集めそうなのでオッズ妙味もそこまで高いわけではありませんが、古馬勢の中ではアーモンドアイに次いで高く評価したい1頭なので、相手候補の最有力として狙ってみたいと思います。

ということで今年のジャパンカップは、本命軸馬にアーモンドアイ、相手にはグローリーヴェイズという馬券で勝負したいと思います。