中央ダート日本一を決めるG1「チャンピオンズカップ」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきた。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。
チュウワウィザード(牡5、大久保龍厩舎)
12/2(水)栗東・坂路(良)4F52.4-3F38.0-2F24.8-1F12.4(強め)
栗東坂路で2頭併せ。僚馬トロイカを追走し、内から馬体を併せてラスト1Fは鞍上がステッキを入れて促すと12.4と上々の反応を見せて併入した。普段追い切りでそこまで鋭い反応を見せないが、一気にギアを上げて抜群の手応えで伸びたのは高評価。1週前は戸崎騎手を背に栗東CWを2頭で併せて強めに追われ、6F82.1ー1F12.2の好時計をマーク。力を出せる態勢は整った。
アルクトス(牡5、栗田徹厩舎)
12/2(水)美浦・坂路(良)4F51.1-3F37.0-2F24.5-1F12.4(馬なり)
原田和真騎手を背に(レースは田辺裕信騎手)美浦坂路で2頭併せ。僚馬シェダルを3馬身ほど追走し、序盤はゆったりと進めた。ラスト2F付近から内から馬なりのまま馬体を併せると、直線は騎手が手綱を抑えたままの楽な手応えで半馬身先着した。4F51.1は3勝クラスのカナシバリと並ぶこの日の一番時計タイ。1週前は田辺騎手を背にやや重の坂路で追われ、食い下がる相手を馬なりのまま突き放し、4F51.6ー1F12.3の好時計をマーク。先週・最終と最後まで余裕を持たせてのフィニッシュながらも、追えばいつでも突き放せる勢いがあった。
エアアルマス(牡5、池添学厩舎)
12/2(水)美浦・坂路(良)4F53.5-3F38.7-2F24.8-1F11.9(強め)
松山弘平騎手を背に美浦坂路で単走。馬なりのままでも徐々にラップを上げていき、終いはしっかり動いて1F11.9という速い時計をマークしてきた。1週前もCWで松山騎手が手綱を握り、やや行きたがる面もみられましたが、鞍上がしっかりなだめて6F82.6ー1F12.0と速い時計をマーク。砂をあまり被りたくないタイプ故悪い位置だと下がる危険性がある馬だが、最終追いのように溜めて切れる脚も出せる。状態の良さがラストの時計にも反映されたと言って良いだろう。