香港のスプリントG1「香港スプリント」がいよいよ開催です。2012~13年で連覇を果たしたロードカナロア以来日本馬は勝てておらず、日本勢にとって高い壁としてそびえ立っている一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される前評判の高い馬を3頭ピックアップしてみました。
クラシックレジェンド(セ5、C.ファウンズ厩舎)
芝レースとして世界最高賞金の総額1500万豪ドル(11億1900万円)を誇るジ・エベレスト(芝1200m)を制し、香港に移籍したクラシックレジェンド。今回が香港移籍初戦となります。1日にシャティン競馬場の芝コースで行われた実戦形式の調教・バリアトライアル(芝1000m)は6頭立てで3位に入線しました。実績の割には無難過ぎる内容という印象でしたが、オーストラリア出国前に3週間の検疫があっての仕上げと考えればまずまずの内容だったとも言えるでしょう。同レースに向けて調整を始めたのは12月に入ってからということで、仕上がり途上な点がカギとなりそうです。
ホットキングプローン(セ6、J.サイズ厩舎)
2018年の香港スプリントは9着、2019年は2着のホットキングプローンは、三度目の正直を狙って今年も参戦。デビューからほとんどのレースをシャティン競馬場の短距離で使われている生粋のスプリンターです。前哨戦のジョッキークラブスプリント・2勝の実績もあり、シャティンの1200mはこの馬にとってベスト舞台と言って良いでしょう。肝心の本番では勝てず、4度挑んだG1も【0-2-1-1】と勝ちきれておらず、前哨戦に強い馬という印象もあります。とは言え昨年2着馬で、シャティンの短距離重賞の常連ということで注目度の高い1頭です。
ダノンスマッシュ(牡5、安田隆行厩舎)
昨年の香港スプリント・8着のダノンスマッシュ。昨年は発馬が一息で後方からの競馬となり、先頭から5馬身ほどの位置を追走。馬群の外から進出して懸命に追い上げたものの、勝ち馬から3馬身1/4差及ばずの8着でした。外を回るロスがありながら直線は突き放されておらず、たらればになってしまいますが、スタートさえ決まっていれば好勝負に持ち込めていた可能性は高そうです。今年は秋初戦のセントウルSを制し、続くスプリンターズSでも2着に好走しており、近2戦は好位差しの正攻法で結果を残しています。昨年も相手は強いですが、昨年より好位で競馬ができれば好勝負が期待できそうです。